焚き火料理の裏技も実践! 通の「焚き火技」をマスターできる「焚き火検定」に参加してきた【後編】

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キャンプの醍醐味ともいえる「焚き火」。焚き火は木を燃やすというシンプルなものですが、「上手な焚き火」をするためには、いろいろと知識が必要です。そんな基礎から通の技までをしっかりマスターできるのが、日本焚き火協会主催の「焚き火検定」。後編ではこちらの検定の、午後の部の様子をレポートします。

午後の部は「着火剤を使った火起こし」から

お昼ごはんを食べたら、午後の部がスタート。

焚き火も消えてしまったので、今度は「着火剤を使った火起こし」の講習に入ります。同時に、おすすめの薪の組み方や、燃やすときのコツを教えてもらいました。

「薪は内側の赤身の方が水分が少ないので、組むときはなるべくこうやって、皮を外側にしてあげるとより早く炎が上がりますよ」といったお役立ち情報をはさみながら実演してくれる猪野さん。

着火剤にもいろいろ種類があるようで、中でも猪野さんがおすすめしてくれたのはジェルタイプ。よく燃えて保管方法も楽なのだそうで、つけるときのポイントを交えつつ解説してくれます。

火吹き棒は〝使いどき〟が肝心!

教えてもらったやり方で薪を組んで火をつけたら、つぎは手作り火吹き棒のワークショップです。竹に穴を開けて、やすりで磨いて作っていきます。

作り終わったらさっそく吹いてみたいところですが、焚き火マイスターの猪野さんがいうには、火がついたばかりの時に使うのはNGなんだとか。

「みなさん間違えやすいのですが、火起こしした時に吹くのは逆効果なんです。火がついたばかりの時に吹くと、焚き火のときに必要な熱を下げてしまうので、よくないんですね」

逆に火吹き棒が必要なのは、熾火(おきび)という状態になった時。 燃えるものがあって、熱もあるけど、酸素がない。そういう時に火吹き棒を使うと、もう一度炎が上がるのだと猪野さんは言います。

検定の最中、猪野さんはタメになる「上手な焚き火のポイント」をたくさん語ってくれるので、手持ちサイズのメモを持っていくといいと思います。うっかり燃やさないように注意してくださいね。

焚き火から誕生した恐るべきダークマター

焚き火の炎が安定してきたら、一人ひとつずつ、みかんが配られました。

なんとこれ、このまま燃やしてしまって焼きみかんを作るそうです。アルミホイルを巻かなくていいんだ、と驚いていると、猪野さんはそのほか焚き火料理に最適な食材を語ってくれました。気になる方はぜひ焚き火検定に参加して、詳しく聞いてみてください。

焚き火の中にそのまま入れると、だんだんと水分が飛んで、白い煙が出てきました。

そのまましばらく放置していると、みかんはすっかり丸焦げに。ですが中身は焦げていなかったので、ひとまず安心です。

皮をむいて、ぱくっと口に放り込むと、なんだかふつうのみかんより甘い! 焼くことで味が濃くなり、甘さが増しているように感じられました。

そしてみかんの次に焼いていくのは、マシュマロ。焚き火の定番スイーツです。

「近づけすぎると火がマシュマロ自体に火が移るので、遠火で焼いてください」と猪野さん。

言われた通り、火から少し距離を置いて焼いていきます。

焦げないように数分焼いて……焼けました!

ダークマターができました。

焼きマシュマロです。黒いアルミホイルではありません。

参加者の方に「それは一体……?」と聞かれ、「焼きマシュマロです」と答えましたが、私も正直これがマシュマロには見えません。

焚き火にある一定以上近づけると、マシュマロ自体に引火するので、一気に焦げてしまうのです。

健康を害するレベルだったので、もうひとつマシュマロを焼かせてもらえることに。

今度は上手に焼けたのですが、さすがは焚き火のマイスターの講座。ただの焼きマシュマロではなく、ひと工夫としてあるものを用意していて、それをかけると少し変わった味付けのマシュマロに変身しました。

気になる方は参加してぜひ食べてみてください。意外な組み合わせなんですが、これがとってもおいしいんです。

そのあと焚き火の際に猪野さんが飲んでいるという、隠し味を加えたミルクティーを飲んでいると、まるでここが天国のように思えてきました。

森のおいしい空気と、立ち上る美しい焚き火の炎、そして体の芯からじんわりとあたたまるドリンク。検定ではあるのですが、その前に「焚き火の楽しさ」をしっかりと教えてくれるイベントなんだなあと実感できます。

とにかくこの検定では、参加者が焚き火を楽しむことを第一に考えていて、参加者の方はみんな和気あいあいと楽しそうに焚き火をしていました。


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