神奈川県下最大級のキャンピングカー展示商談会「神奈川キャンピングカーフェア in 川崎競馬場」が、GWのオープニングを飾って開催されました。多くの出展メーカーの中から注目は、キャンピングカーコーチビルダーのアルフレックスです。3台の新作キャンピングカーの展示ですが、すべて日産キャラバンベースのバンコンでした。
長引くハイエースの納期問題とキャラバンの優位性
長らくバンコンはハイエースと考えられてきましたが、これからはキャラバンが失地回復を果たすことになるかもしれません。京都のキャンピングカービルダーのアルフレックスが同イベントに持ち込んだ新作バンコンバージョンはいずれもキャラバンベース。イチオシはラグジュアリー・トラベルホームのキャッチが用意された「Cabellia-SL(キャベリアSL)」です。

相変わらず自動車メーカーからの納車遅れによる、ハイエースキャンピングカーの納期のずれ込みが取りざたされているようです。加えて中古車両の価格高騰。コメ問題は生活をハイエース問題はキャンパーを直撃しています。そこでアルフレックスではキャラバンベースの車両開発にフォーカスを当て、ハイエースにないキャラバンの優位性を探ることから着手したそうです。
スーパーロングボディでも普通車サイズの標準ボディ
まずはベース車両の選定です。キャベリアは完全にキャンピングカーに特化したモデルですが、スーパーロング・4WD・2.5Lガソリンエンジン搭載のワゴンGXです。注目はスーパーロングワイドボディではなく標準ボディであること。

ハイエースのスーパーロングはワイドボディで全長も5380mm、車幅は1880mm。一方でキャラバンの車幅は1695mmの普通車サイズで全長もハイエースよりも短い5080mmです。このサイズは狭小地で強みを発揮します。アルフレックスのキャンピングカー購入者からも、狭い道や駐車場での扱いにくさに悩む声が寄せられていたそうです。そこでハイエースにないスーパーロング×標準ボディというモデルでの開発が始まったわけです。
ワゴンベースのためソフトな乗り心地を担保できることになり、乗りやすさというアドバンテージは魅力です。そしてエンジンは2.5Lガソリン×7速ATの組み合わせはハイエースにない優位性。静粛性、省燃費でもメリットを感じることはできるでしょう。