キッチンからトイレまで贅沢仕様の6人就寝を実現

同社が会場に持ち込んだのはメインモデルの「Puppy480」と大人数でのくるま旅に対応する乗車8人／就寝6人モデルの「Grand Puppy」。ここでは後者のモデルに注目しました。従来のPuppyシリーズとは違って、Grand Puppyはリヤエントランスのレイアウトを採用しているのが特徴で、通常モデルの全長4880mmに対して約100mm延長した4970mmの全長です。

コンパクトなボディに多人数でテーブルを囲むことができるダイネットが用意され、室内後方には使い勝手に配慮したL字型キッチンを配備。また、19Lの給水タンク・47Lの排水タンクが備わるほか、電動で稼働するシンクや65L冷蔵庫、さらにカセットコンロや食器・調理器具などの収納スペースが用意され、快適なキャビンに仕立てられています。

サロンとキッチンの間には実用サイズのマルチルームを配置し、展示車両ではオプションのトイレルームが採用されていました。気になる就寝スペースはダイネットをフルフラットに展開すると1820mm×1640mmの広々スペースで3人就寝が可能。ロフトベッド（バンクヘッド）には普段は左右に跳ねあげているベッドボードを下ろしてセンターマットをハメ込むことで1900mm×1640mmの広さを確保。こちらで3人就寝が可能と、計6人の就寝スペースが生まれます。

新世代の電装システム搭載で快適性も向上

キャンパー厚木では固体リチウムイオンバッテリーを基軸とした新しい電装システムを搭載したSGシリーズがセレクトできるようになっています、SGはセカンドジェネレーションを意味するようです。このSGシリーズは多くの利点を持つ固体リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用。

固体リン酸鉄リチウムイオンバッテリーがもたらす安全性の担保は、確かに魅力的です。しかも比較的低価格設定という長所を活かし、同社では従来システムに加えてSGシリーズも合わせて展開しています。ソーラーパネルやケーブルなど入力側の架装も一新した伝送システムへと切り替わっています。

車両本体価格は仕様によって違いこそありますが、1,000万円超になるモデルも。購入に踏み切るにはそれこそ敷居が高いのは確かですが、家族や仲間たちと大人数で寛ぎながらロードトリップを楽しめるキャンプライフは、確かに大きな魅力です。

ボディサイズにプレッシャーを感じることなく、意外にもコンパクトサイズで取り回せるカムロードベースのキャブコンは驚異の6人就寝を可能にしながら、キッチンからトイレまで装備した走るサロンで8人乗車の大人数キャンプを楽しめます。最新の電装システムにより安全面も担保した魅力度たっぷりのキャブコンから目が離せません。