ソトラバ

横浜の原風景を残す北の森にあるご当地百名山! 広大な園内散策路はタフなアップダウンの連続だった

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

眺望のない丸山のピークは海抜66.6mの神奈川百名山

油窪から一度集落に降り、車道を進んで池ぶち広場へ。ここから池ぶちルートに乗ります。向山尾根ルートとは先で合流します。池ぶち広場は谷戸の灌漑用水池として利用された場所だそうです。今ではベンチが並ぶ遊び場と、同森を保全保守する愛護会の方々の活動拠点となっています。

池ぶち広場を見下ろしながら再び緩やかな坂を上がり、検見坂の分岐を経て見晴らし広場を目指します。丸山はその手前にあります。

あいにく丸山への案内標識を見落としていたようなのですが、丸い小さな丘頂上へ続く分岐があります。その分岐路に従って頂上に上がれば1脚のベンチと丸太椅子が並んだ休憩スポットが用意されています。向かい側に海抜66.6mの標柱。丸山山頂です。山頂はあいにく木々に囲まれ、眺望は皆無です。

ちなみに神奈川百名山は複数の選定があります。この丸山を認定しているのは山岳会の葉月山の会で、他の神奈川百名山では選定されていません。同山岳会は、高くて登りがいのある山という登山対象にあえて絞るのではなく、周辺で高い地点であれば標高は問わない、そして個性があることなどを選定要件とし、県内の自然や歴史などにもフォーカスして、郷土をより深く知ってもらうための選考としたようです。地質構成も鑑みて多摩丘陵、三浦、県北部、丹沢、箱根、西湘足柄に区分して百名山を絞り込んでいます。丸山は多摩丘陵地区での選出です。

見晴らし広場から尾根道まで多彩なバリエーション

丸山から見晴らし広場へ。ここでようやく北東方面に眺望が開けます。視界の先は川崎、調布方面かと。見晴らし広場から先は尾根道に続きます。なかなかにワクワクな展開です。

尾根道は森の南側の半周路ですが、ここでは途中で鎌立谷戸ルートに下り、クヌギ広場に出て小学校手前から交流センターに戻ります。

園内ではキショウブが黄色い花を咲かせています。花々は夏の花に主役を譲るでしょうね。尾根道ルートではマムシ注意の警告板があります。尾根道から外れないように注意が必要です。

同市民の森に連なるにいはる里山交流センターでは、古民家の旧奥津邸を開園しています。こちらも見ごたえのあるものです。別の機会にて報告いたします。