いくつもの名もなきピークを越えて白水山へ

白水尾根は、比較的長い尾根なのですが、六甲山北面にありがちな〝マイナールート〟。岩場アリ、ビュースポットありの面白いルートだと思うのですが、足の便が悪いせいもあってか、いつもあまり人がいなくて静かです。

そして、いよいよ尾根の名前にもなっている「白水山」の山頂へ。じつは、この山頂がなんとも地味で……（笑）。一応眺望は開けてはいるのですが、樹林の関係でぱーっと開けた感じがないので、景色がさえないのが残念。

けれど、ちょっとした広場になっていて、心地よい木陰もある。休憩にはもってこいの場所です。しばし、おやつとお茶で山カフェ気分を楽しんでから出発します。ここからは、さらに下って登って下って登って……。六甲山の主稜線を目指して高度を上げていきます。最後に急登をひとがんばりすると、山上の道路へ飛び出します。

「え？　こんなところから人が出て来た！！」と驚かれてしまうようなところです。古びたガードレールの隙間から「よっこらしょ」という感じで出てきます。赤スプレーで文字を書いてる人がいますが、こういう下品なマーキングはちょっといただけません。

ちなみに、この道路は、現在は廃道となっているものです。1995年の阪神大震災のときに被害が出て、付け替え工事によって現在は少し南側に新しい車道が開通しています。なので、舗装道ではありますが、ハイカーしか通らない道です。ここから六甲全山縦走路に合流し、最高峰へ。

全山縦走路からはメジャールート。北側にある有馬温泉へ向かう「魚屋道」を下れば、1時間半で天下の名湯へドボン。温泉街には美味しいお店もたくさんあるので、六甲ハイカーは有馬温泉へくだるのをけっこう楽しみにしています。