ソトラバ

渇く前に飲むが基本! 最低でも1.5Lは補給したい ”カラダを守る”登山中の水分補給のタイミングとは

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

水を飲むだけでなく水分のある食べ物も有効

ただ、大容量のボトルを持ち歩くのは大変ですし、飲みにくくもなるので、常に飲むためのボトルと、予備の水を入れておくボトルをそれぞれ用意するといいでしょう。あるいは、水分補給は水を飲むだけとは限らないので、「水分のある食べ物やおやつなどを用意しておくのもいいでしょう」(鈴木さん)

ボトル2個手持ち

もちろん、全部を自分で用意するのではなく、現地で調達する手もあります。でも、売店や自販機などがなくて手に入らないという心配もあります。また、緊急事態など万が一のことも考えると、余裕を持った量を用意しておきたいものです。

とくに注意したいのは、ボトルなどをバックパックにしまってしまい、取り出すのが面倒で飲水を我慢してしまうことです。「無理をすると脱水症状が始まってしまいますから、こまめに口を湿らせるということが重要です」(鈴木さん)

また、「それなりに本格的に登山をやっていこうとするなら、ハイドレーションを利用する手もあります」(鈴木さん)。これは、バックパックにボトルを入れておき、ホースを通じて歩きながら飲む方法です。知識として持っておくといいでしょう。

最後にもうひとつ、登山から帰ったあとも水分補給が大切です。お酒などを飲む前に、しっかり水分を摂りましょう。登山の日は、1日じゅう水分補給が重要なんですね。体調を崩さないように、こまめに水分を摂取して、楽しい登山を楽しんでください。

【取材協力】
アルペントーキョー [Alpen TOKYO]
(東京都新宿区新宿3-23-7 ユニカビル)
https://store.alpen-group.jp/

鈴木さん

鈴木正志さん
【プロフィール】高校時代に山岳部に所属し、いまも週に1回のペースで登っている超ベテラン。最近は山頂を目指すだけでなく、花や苔といった自然の美しさも堪能している。アルペントーキョーのシニアトレッキングアドバイザー。