三頭山以外にもオススメ奥多摩の滝のある山
奥多摩三山では大岳山にも大滝をめぐるルートがあります。大岳山といえばケーブル登山が可能な御岳山からの縦走がもっともポピュラーかと思いますが、南側にある大岳鍾乳洞口からの入山で、沢沿いの登山道を使って標高を引き上げることができます。
登山道上に、これも大滝と呼ばれる滝を目前に見学できるポイントがあります。加えて鍾乳洞も立ち寄ることができるので、涼感に加えて冷感も楽しむことができます。ただし鍾乳洞は入場料がかかります。また、奥多摩三山ではもう一座の御前山にも境橋ルートに栃寄大滝があります。

奥多摩にはもう一つ、JR奥多摩駅からバスで最寄の川乗橋に直行できる川苔山もオススメです。

川苔山は標高1363mですが、川乗橋からの登山ルート上には奥多摩最大級の落差を誇る百尋ノ滝があります。こちらは登山道から一度枝線に別れますが、案内表示もしっかりしています。ただ、滝へ向かう落差のある岩場をつたいますので、足もとには要注意が必要です。ケガや事故も比較的多い山ですが、近くまで行かずとも滝しぶきを感じることができるのは魅力です。

奥多摩以外では丹沢は西丹沢の滝巡りできる畦ヶ丸(標高1292.6m)もオススメです。

西丹沢ならではの美しい沢沿いの道を進み行くと下棚、本棚の2つの滝を探訪できる枝線があります。案内標識に従えば道に迷うこともなく、丹沢でも最大級の滝の滝壺近くまで行くことができるのも魅力ですね。ちなみに、この地方では滝のことを棚と呼ぶそうです。

いかがでしょうか。これからの夏の山といえば高標高の日本アルプス群がスポットライトを浴びますが、首都圏には日帰りで行ける涼やか登山を味わえる山があります。ここに紹介した山だけでも、いずれの山も下山で温泉に立ち寄ることができるのも魅力です。