歴史的遺構が遺る山頂をめぐるプチ縦走を堪能
武山から東に歩を進めて、同アルプス最高峰の標高204mの砲台山(正式名称・大塚山)へ。砲台山のいわれは、山頂にある遺構で判るとおり、かつて旧日本海軍の武山防空砲台(武山高角砲台)が置かれていたためです。

この砲台は、東京湾に遺る代表的な要塞の観音崎砲台や猿島砲台などの明治期の船舶迎撃砲台とは違い、航空機迎撃用目的で昭和初期に建造されました。比較的近代の遺構はかなり程度良く保存されてきたようで、側面には弾薬格納に使用されたらしい孔もしっかり遺っています。また砲台跡横のパラボラ塔は海上保安庁の受信所です。

砲台山から武山見晴台を右手に南東に三浦富士へ。標高183mの山頂に浅間神社奥宮が置かれた富士信仰の山です。

この奥宮の歴史は相当古いらしく、8世紀は奈良時代と言われています。高僧・行基が訪れ、駿河浅間神社に勧請したとのことです。

果樹畑内に張り巡らされた車道から駅方面に従って帰路につくもよし、途中で観光農園へ折れてお土産に新鮮な三浦野菜やフルーツを買って帰ることができるのも横須賀アルプスの魅力の一つかもしれません。

コースタイムも2時間半程度。朝活縦走としていかがでしょうか(※上の写真はイメージです)。