固有種が多く生息する世界自然遺産
鹿児島県の竜美大島、徳之島と沖縄県の沖縄島北部、西表島の4つの地域も、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」という1つのくくりで世界自然遺産に登録されています。この区域は黒潮の影響を受け、湿度が高く温暖な環境である亜熱帯気候。イリオモテヤマネコやヤンバルクイナなどの地域の固有種をはじめ、世界的な絶滅危惧種95種や環境省のレッドリストに掲載されている540種の危惧種も生息しています。

最後に紹介するのは、東京の「小笠原諸島」。一度も大陸と陸続きとなったことがないため、ムニンノボタン、オガサワラトンボなど他の地域にはみられない固有種が誕生しています。島に生息している植物の40%、昆虫の25%、カタツムリの90%以上が小笠原諸島の固有種。小笠原諸島の生物進化は現在も進んでおり、環境に合わせて独自の進化を遂げています。

日本が誇る5つの「世界自然遺産」。ぜひ一度訪れて、それぞれが持つ独特の自然環境を堪能してみてください。