2025年5月24日(土)、25日(日)の2日間、神奈川県藤沢市「ジ・アウトレット湘南平塚」にて『第60回関東キャンピングカー商談会』が開催されました。関東キャンピングカー振興会が主催となり日本全国から13社・21台のキャンピングカーを展示。同イベントの魅力は「各メーカーの担当者に気軽に相談できること」であり、会場には数多くのキャンピングカーファンが訪れ、熱心に話を聞いていました。
また、今回のイベントの特徴はキャブコンやバンコンなどの本格派のキャンピングカーだけでなく、ライト層にアピールするお手軽なモデルも多かったこと。いまやキャンピングカーが“高嶺の花”ではなく、趣味の相棒として認知され、とても身近になったことが実感できました。
ダイハツ・アトレーベースのウッディな軽キャン
会場の中でソトラバ編集部が注目したのは、ひと際目を惹くウッディな雰囲気が漂うインテリアが魅力の軽キャンパーです。同モデルは埼玉県越谷市の「みのむしファクトリー」からリリースされるキャンピングカーキットをベース車両にインストールすることで、38年間に渡り注文家具を作り続けた代表の宮本さんが一台一台丹精込めて製作する逸品です。

ラインナップはダイハツ・アトレーベースの「マーヤ」と「リーゴ」、スズキ・エブリイベースの「ボーダ」の3モデル用がラインアップされています。
浮造り仕上げの伝統的な工法をインテリアに採用
今回のイベントでは人気モデルの「マーヤ」が展示され、多くのキャンピングカーファンの注目を集めていました。同モデルの魅力はなんといっても室内に施されたウッディな世界観。九州産のヒノキ材がふんだんに使用され、細かな部分まで職人の技が活かされています。

ラゲッジスペースはフラットなフローリング仕様となり“浮造り仕上げ”という伝統的な工法が使われています。床下には収納スペースが設けられ、軽バンという限られたスペースを有効に使うことが可能。室内の両サイドパネルはフラットな造形となり、両パネルをつなぐように天井にまでヒノキ材が使用されている姿はログハウスそのもの。アウトドアの風景にマッチするナチュラルな造形はキャンピングカーというよりも、移動できるログハウスを所有した気分に浸れます。
動くログハウスが100万円以下で手に入る!
みのむしファクトリーではキットパーツとしての販売が主となり、このマーヤは、LED照明付き天井 / サイドパネル / テーブル / チェア / ベッド / フローリング / 床下収納 / リヤハッチ内装などを含めたキットの価格は99万5500円に設定されています。腕利きの家具職人が丹精を込めて製作したキャンピングカーキットは、別注でオーダーをすれば取り付け作業も行ってくれるので安心。

九州産のヒノキの香りで癒される贅沢さがアンダー100万円で入手できるなんて幸せすぎます。また、同ファクトリーではキットをベースにユーザーの要望に応じて装備品のオーダーにも応えくれるので、自分だけの特別な一台に仕上げることも可能です。

代表の宮本さんは「お客さんからお願されると、どうしても応えたくなってしまうのが職人の悪い癖ですね」と笑う。決して大きな工房ではないが、そのフットワークの良さが同社の魅力になっていることは間違いありません。厳選されたヒノキ材は使い込むことで色が変化し、どんどんと味わい深いものになっていきます。好きな場所へ出かけキャンプを楽しみ、その思い出と共に年輪を重ねて行くウッディな相棒は人生をより楽しく演出してくれそうです。