山への水分の持っていき方
それでは、それ以外で水分をどうやって山に持って行くのがよいでしょうか? もちろん、市販飲料のペットボトルでも構わないのですが、保温性のあるボトルを使用すれば、夏場は冷たいドリンクを(もちろん熱いものも)持っていけますし、自分の好きな飲み物を作って入れることができるのでおすすめです。また、空になったらぺったんこになるソフトフラスクも便利です。

飲み終えて空になったらかさが減るので、帰りにお土産を買って荷物が増えても安心です。エコロジーの観点からも、できたら使い捨てではないボトルを使いたいもの。お気に入りのマイボトルを見つけたら、日常使いもできますよ。

筆者は、各種タイプのボトルを併用していて、歩きながらサッと口にするために、小さいサイズのペットボトルをバックパックのサイドポケットに、それに補充するための水をソフトフラスクに、好みのドリンク用の小さな保温ボトル、大きい方の保温ボトルには、夏場は氷をいっぱいに入れていきます。

冷たい飲み物を摂取すると、素早く体温を下げる効果があるので、猛暑の季節には役立ちますよ。
【参考】 山本正嘉著『登山の運動生理学百科』(東京新聞出版局)