長寿寺の真横にある亀ケ谷坂は静かなあじさいの遊歩道
長寿寺であじさいを堪能し、境内から辞去すると入場した山門ではなく、脇の専用出口に回されますが、その出口正面にあじさいの切り通し回廊の坂道が続きます。この坂道が亀ケ谷坂です。

亀ヶ谷坂は鎌倉名物の切り通しのひとつです。長寿寺のある山ノ内から扇ガ谷に抜ける道で、古は往来も盛んだったそうです。今では人流は建長寺や八幡宮へ向かうバス通りが盛んですが、あじさいの時節だけは古来の趣を取り返すかのようです。

あじさいの花色は土壌のpHにより決まりますが、土壌のpHに影響されない白いあじさいが主役のようで、落ち着いた静かな風情が、いかにも鎌倉な趣の坂道に感じられます。
