ソトラバ

山で発症したら命の危険も? 熱中症予防のために摂取したい水分補給のタイミングと行動食とは

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

  • 水を飲む人
  • 保温ボトルと氷菓
  • 味噌汁
  • 登山道で座る人AC

「熱中症」とは、高温多湿な環境にさらされることによって体温調節機能がうまく働かなくなり、身体に熱がこもることによって起きる症状のこと。近年は「災害級の猛暑」という言葉を聞くことが増えたため、屋内でじっとしていても発症するケースも増えてきましたね。暑い季節の野外活動は、熱中症リスクがかなり高いと言えるでしょう。

ここ数年、屋外で作業をする方たちが、ファン付きのジャケットを着用されているのをよく見ますよね。熱中症は、場合によっては死に至ることもあるので、暑熱環境下で働く人たちにとっては対策が必須となっているのです。

つい先日の2025年6月1日、新しく施行されたのが「職場における熱中症対策の強化について」労働安全衛生規則の一部を改正する省令で、記録的猛暑が続く近年、仕事中に熱中症になる人が増えていることに対応するものです。

この省令の中で、「熱中症を生ずるおそれのある作業」と定義されているのは、

「WBGT(湿球黒球温度)28℃又は気温31℃以上の作業場において行われる作業で、継続して1時間以上または1日当たり4時間を超えて行われることが見込まれるもの」

それって、真夏の低山での登山活動もバッチリ当てはまりますよね。

登山道で座る人AC

筆者のホームマウンテン、六甲山では、山上エリアは山麓の市街地に比べて5~6℃も気温が低いのですが、近年は下界では35℃を超えることがよくあるので、山上でも30℃超えとなることも。風があればまだしも、よく晴れて日差しが強く、風があまり吹かない日の登山は、非常に危険なコンディションと言えると思います。