山頂からは大海原と大風車群と天城山系の山並みを眺望
三筋山頂からは南側に大海原。北方に天城山が続きます。晴れた日は間違いなく絶景です。天城山系の八丁池まで10km近く。伊豆の山々が生み出した日本列島の悠久の時間を、ワンフレームで見取ることができるのも感慨深いですね。

さて、この風力発電ですが、じつは山頂からはトータル21基を数えることができます。そして山頂から南側に見える風力発電と北側に見える風力発電は、それぞれ事業体が別だそうです。三筋山を軸に細野高原に並ぶ10基の風力発電は伊豆熱川ウインドファームといい、天城山に連なる11基の風力発電は東電グループの東伊豆風力発電所となるそうです。

少々マニアックな話をすると、風車はいずれもフランスのアルストム製(現ゼネラルエレクトリック社)とのこと。両事業体はかつては同じ東電グループだったそうで、なるほどどちらも風車のハブ高さは60m、ローター直径74mです。一括納入だったのでしょうか。

意外に歩き甲斐のある細野高原から三筋山頂までの緩斜面。風の強い日は風車の唸りに少々驚くかもしれませんが、サスティナブルなクリーンエネルギーが、自然を司る海と山に依存していることを目にするいい機会かもしれませんね。
