ギボシ〜権現岳の圧巻の眺望が待ち受ける岩稜の天空回廊
青年小屋の裏手にテント場。その先に権現岳ルートが続きます。樹木帯を抜けて荒涼とした岩肌の南八ヶ岳らしい登山道の稜線が続きます。のろし台〜西ギボシ〜東ギボシとアップダウンとクサリ場が連続する岩稜帯が待ち構えています。

東ギボシ鞍部に立つ権現小屋の脇を進んで標高2715mの権現岳山頂です。


山頂は八ヶ岳オールスターで最狭です。権現岳のアイコンである鉄の鉾との記念ショットは足場には気をつけて。ただし眺望は壮観。

編笠山のそれとは違う迫力の景観が待ち構えています。北に続く赤岳へのキレットへと岩の稜線が、ゆるやかな弧の天空回廊を描きます。

権現岳から三ツ頭へ。三ツ頭からは樹林帯をひたすら下り、観音平駐車場へ。もちろん、権現岳からピストンで青年小屋まで戻り、巻道を進み押手川分岐で合流して駐車場まで戻る人の方が多いようです。いずれにせよ7時間超のロングルートになります。体力的に不安があれば、青年小屋で遠い居酒屋の風情を楽しみながらの小屋泊縦走という余裕ある山行プランも、是非検討してみてはいかがでしょうか。

ちなみに権現岳の単座登頂なら天女山登山口からの直登ピストンも選べます。三ツ頭からは権現岳、阿弥陀岳、赤岳の大パノラマを眺めながらの登頂が期待できます。ただしコースタイムは8時間を超えます。