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富士山の湧き水だけでできた川? 美しい景色を満喫できる「日本三大清流」の魅力とは

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豊かな自然に触れることは、アウトドアの醍醐味。なかでも美しい川沿いでのアウトドアは、心も体も癒やされるひと時になりますよね。そこで今回注目するのは「清流」。「日本三大清流」と呼ばれる川をご紹介します。

美しい川として最も有名な高知県「四万十川」

そもそも、「清流」という言葉には明確な定義や条件がありません。しかし一般的には水質が比較的良く、汚染が少ない川を指す言葉とされています。他にも、知名度の高さや豊かな生態系、里山の原風景が残っているなどの点から「清流」と呼ばれることも。「日本三大清流」も、何かの団体が決めたというわけではなく、自然と広まっていった言葉のようです。

まずひとつめの「日本三大清流」は、本流に大規模なダムが建設されていないことでも有名な「四万十川」。澄んだ水や豊かな自然と里山らしい原風景が残った、全長196kmの四国最長の川です。

四万十川は「日本最後の清流」と呼ばれ、昔ながらの風景を見られることでも人気のスポットです。四万十川の特徴は勾配が緩やかで、流れがゆっくりな点。一般的に川の流れが穏やかだと、生活排水や濁りに弱く汚れやすいという傾向があります。しかし四万十川は流域に暮らす人々によって大切に守られており、清らかな流れのままで受け継がれてきました。この四万十川流域の景観は、「重要文化的景観」にも選定されています。

観光にぴったりな岐阜県「長良川」

長良川は岐阜県郡上市大日ヶ丘を水源とする川で、日本屈指の清流として有名。岐阜市内にある長良橋の上流約1kmまでの水浴場は、環境省が発表する「日本の水浴場55選」と「日本の水浴場88選」に選ばれています。この「日本の水浴場」に選ばれているのは、ほとんどが海水浴場。長良川は、「河川」では唯一の選出となっています。

また、長良川といえば鵜飼観光でも有名ですよね。1300年以上の歴史がある長良川鵜飼は、暗闇の中でかがり火を燃やして鮎を追い立てる伝統的な漁法。「生きた芸術」と呼ばれ、岐阜県の夏の風物詩になっています。

長良川沿いには「長良川温泉」があり、旅館が並んでいるため手軽に観光ができるのもポイント。ラフティングや現役の川漁師が案内する漁舟ツアーなど、アクティビティも充実しています。