ソトラバ

伝統製法を現代へ継承! アウトドアシーンで1本は持っておきたい「FEDECA」のナイフがマルチに使える

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover


千葉県を代表するランドマークである「幕張メッセ」を舞台に、2025年6月27日(金)〜29日(日)の3日間に渡り、待望の『東京アウトドアショー2025』が開催されました。同イベントでは「新しいアウトドア体験」をテーマに掲げ、アウトドアに関するアクティビティや最新アイテム、レアな情報などがテンコ盛り。通常では出会いが少ない全国各地から発信している、ガレージブランドも数多く出展していました。

また、現地では実際のアイテムに触れて購入することができるなど、アウトドアファンにとっては最高のイベントになっていました。そこで、今回もソトラバ編集部が会場に突撃して、気になるアイテムをレポートしたいと思います。

創業130年の老舗刃物メーカーが贈る逸品

広大な会場のなかで注目を集めていたのが「FEDECA」(以下、フェデカ)のブースです。展示スペースには折りたたみ式調理ナイフ、鍛造バドニング鉈、クレバートングなどが並べられ、独特の美しさを披露していました。フェデカは創業130年を誇る刃物メーカーである神沢鉄工が2015年に立ち上げたブランドであり、FEDECAのFEは「鉄」、CAは「炭素」の元素記号を由来とし、イタリア語で「信頼」を意味するFEDEで結んだ造語になっています。

名栗加工のハンドルが所有欲をくすぐる

日本は刃物の国として深い歴史を誇っています。約160年前までは侍たちが刀を携えて道を往来し、現在も日本古来の木造建築の現場では鑿や鋸、鉋などの大工道具、日本料理店では柳刃や出刃、菜切包丁が使われ、田畑の耕作では鋤や鍬、鎌などが活躍しています。日本人にとって刃物は生活と密着した身近な道具であり、その伝統を受け継いだFEDECAの作品は独特の魅力を放っています。

切る、削る、割るという刃物本来の使用目的に加え、長きに渡り刃物を作って来た職人ならではの味わいが加味され、使う悦びと共に所有する満足感を与えてくれるのです。また、確かな切れ味だけでなく、同ブランドの作品には多様なハンドルが用意され、際立つ個性を放っているのも大きな魅力。とくに伝統的な“名栗”加工が施されたハンドルは荒々しさのなかに漂う美しさが高い人気を博しています。