あえて不便なことをしに行くのがアウトドアの醍醐味ですが、相棒となる道具があれば単純な作業もより楽しくなるもの。例えば「鉈」は、焚き火用の薪を割ったり藪を払ったりに役立ちます。とはいえ、普段の生活ではあまりなじみがない刃物かもしれません。今回は、キャンプに持っていくと便利な「鉈」についてご紹介します。
薪割り=斧とは限らない!
焚き火のための薪割りと聞くと斧をイメージする人が多いと思いますが、市販されている薪を小さくする程度なら鉈でも十分。斧と比べて刃が長くても重量は軽く、パワーが出しにくい一方で取り回しは楽というメリットがあります。持ち運びのしやすさはアウトドアでは大切ですよね。

鉈は先端が尖った「剣鉈」と、四角くなっている「腰鉈」の2種類に分けられます。「剣鉈」は木を削ったり、魚を捌いたりとナイフのような使い方ができるのが特徴。一般的なキャンプでは、薪割りに適した「腰鉈」の方が扱いやすく出番が多いでしょう。

刃の形は見逃しがちな重要ポイント
鉈は他にも「両刃」か「片刃」かで種類が分けられます。「両刃」とは刃先が左右対称に斜めに下がっているもので、使用者の利き手に関係なく使えるのが特長。先端を自分に向けて見たときに、V字型になっていれば両刃だと判断できます。

「片刃」は、刃先から片側だけが斜めに下がっているタイプのこと。先端から見て、レの字型になっていれば片刃です。両刃とは違って右利き用と左利き用があるので、購入するときはしっかり確認しましょう。