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遭難してるのかと思った!? コレをやったら超ヒンシュクの「山小屋NGあるある」エピソード

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

「重複予約」は絶対にしないで!

人気の山小屋は、どこともハイシーズンには予約が困難です。上記の悪天敗退でドタキャンした山小屋の予約は、半年前に行いました。そのシーズンの受付開始日、受付開始時間になった瞬間からずーっとダイヤルし続けて、何度かけても話し中でかからず、推定200回くらいかけてようやくgetした予約だったのです。

そういう場合には、予約開始日には開始時間前から電波のいい場所に待機するか、固定電話のあるところでダイヤルしまくる作戦を展開することになります。web予約対応のところも同じで、開始時間と同時にクリック合戦。電波が悪いと不利になるので、安定したwifiのあるところか、5Gが確実に入るところをあらかじめチェックするなど。

そんな涙ぐましい努力をしてまで予約を取ろうとがんばっている中、人海戦術で迷惑行為をする悪質な人たちもじつはいるんです。グループ全員でそれぞれ電話をかける。落ち着いた頃合いに全員の成果を確認し、重複分をキャンセル。複数の週末にそれぞれ予約を取っておいて、天候が悪そうなときは直前キャンセル。悪天に備えて複数の方面の小屋で予約を取っておき、直前の天気を確認して行き先を決める。

本当にいろんなことを考える人がいるものです。気持ちはわからなくもないですが、はっきり言って大迷惑です。悪天候や突然の体調不良など、どうしようもないことはありますが、意図的に重複予約をすることは、ほかの登山者にも迷惑をかけ、山小屋にも負担をかけることになります。

山小屋の仕事は、営利目的の単なる宿泊業ではありません。登山道の補修や、けが人が出たときの対処、遭難者の救助……。

厳しい登山道

厳しい自然環境と物流面で圧倒的な悪条件の中で、登山者の安全を守り、登山文化を継承していくために存在してくれています。山小屋が経営困難となって閉鎖になると、一番困るのは登山者自身です。

鎖場

これから先もずっと安心して登山を楽しむために、山小屋を利用する際には、不要な負担をかけないよう、マナーを大事にしていきたいものですね。