キャンプやアウトドアの持ち物で欠かせないアイテムが雨具。平地のキャンプや気軽なアウトドアでは傘が活躍する場面もありますが、あまり登山に傘を持っていくイメージはありません。しかし、実は登山中にも傘を活用できるポイントがあるようです。今回は登山での傘の使い方や気をつけたい点について見ていきましょう。
登山中の傘の使用は基本的にNG
基本的に登山中の雨対策はレインウェアを着用し、傘は使用しないのがルール。登山中に傘をさしてしまうと、片手がふさがってバランスが取りづらくなります。足元が不安定な場所で手がふさがっていると転倒する危険も。そのほか、風にあおられたり人とのすれ違いが困難になったりと、登山中に傘をさすことで危険が高まる状況が多くあります。

また、登山に持ち運ぶ荷物は必要最低限にまとめたいと考える人も多く、「レインウェアがあれば登山に傘は必要ない」という意見も。「傘は不要」という風潮もあるなか、実は各アウトドアメーカーからは登山用やトレッキング用の傘が発売されています。一体どういった場面で傘を使うのでしょうか。
登山中に傘が役立つ場面も!
傘を持っていくと便利なのが、小屋やベースキャンプから一時的に外に出るとき。とくにトイレに行くときはレインウェアの脱ぎ着が面倒なので、傘があると着脱の手間が減ります。トイレのほかにも休憩中に周辺を散策するなど、登山の休憩中・宿泊中に「ちょっと外に出たい」というシチュエーションであれば傘が役に立ちますよ。

もしも山登り中に傘を使う場合は、なだらかな道で転倒の危険がないことや人との距離が保てることが鉄則。風にあおられる心配がない樹林帯では、傘を活用しているという人もいます。ほかにも入山前や下山後の林道など、登山以外の歩きが発生する場所では傘があると便利。「レインウェアは蒸れるから、傘が使える場面ではなるべく傘を使いたい」という人も少なくありません。
