2025年7月26日〜27日の2日間、東京ビッグサイトを舞台に『東京キャンピングカーショー2025』が開催されました。同イベントは都内最大級のキャンピングカーの祭典として知られ103社が出展し、合計238台もの車両が展示されました。
2日間の開催で2万人を超える来場者数を記録するなど、キャンピングカー人気の高さを証明。会場では車両展示のほかにも田村淳さんやベッキーさん、田中美奈子さんなどの豪華ゲストによるトークショーも行われ大盛況を呈していました。そこで今回もソトラバ編集部が会場へと潜入し、独断と偏見で選んだ気になるキャンピングカーをご紹介します。
活況のキャンピングカー市場には新型モデルが続々
一時のキャンプブームも落ち着きを見せ、本当にキャンプを楽しみたい人にとっては良い時代になりました。ブームの波に乗って日本全国にキャンプ場が作られ、既存のキャンプ場は環境が見直されて過ごしやすくなっています。同時にRVパークや道の駅も整備されたのも大きなメリットと言えるでしょう。

さらに、それまでは一部の人に限られた“贅沢品”であったキャンピングカーも市民権を得ることとなり、今では身近な存在として人気を誇っています。キャンピングカーの市場は右肩上がりを続け、昨年は国内での保有台数が16万5000台を数え、その人気の高さを証明しています。
トラックベースのキャブコンを所有する注意点とは
ここでピックアップするのはキャンピングカーのなかでもワンランク上の存在となるキャブコンバージョン(以下、キャブコン)です。ミニバンベースのバンコンとは一線を画し、本格的なキャンピングカーとして生産されたトラックベースのキャンピングカーは車内空間の自由度が高く、より快適な車中泊が楽しめるのが大きな魅力。

しかし、キャブコンのキャンピングカーを所有するには大きな壁が存在します。トラックをベースにした場合、その重量によっては現在の普通自動車免許では運転できない車種があることを覚えておきましょう。運転するためには中型免許、準中型免許の取得が必要になる可能性があるので注意が必要です。
普通自動車免許で運転できる「グランドパピィ」
そんな免許証の心配を無用にしてくれたのが、キャンパー厚木がリリースする「グランドパピィ」です。同モデルはトヨタがキャンピングカーの架装用ベース車両として開発したカムロード(1.25t積み)が使用され、ガソリン車であれば車両総重量が3.5t以下で設計されているので一般的な普通自動車免許で運転することができるのです(※ディーゼル車は準中型免許が必要)。

乗車定員8名・就寝定員6名を実現する快適モデル
このグランドパピィはトラックの荷台に専用のシェルを架装したモデルであり、8名乗車・6名就寝を可能にしています。車内の作りはキャンピングカー製作に長けたキャンパー厚木らしい仕上がりとなり、瀟洒なテーブルを囲むように設えたシートが寛ぎの空間を演出しています。

コンロを収納したカウンターと別レイアウトとなるシンクの下部には65Lの冷蔵庫を備え、コンパクトながらも快適なキッチンスペースで調理が楽しめます。また、防水パンを備えた多目的ルームはシャワールームやトイレとしても活用することができます。
