小滝が連続するワクワクゾーンへ!
スリット堰堤を越えた先は、自然のままの連曝帯となります。楽しく登れるレベルの小滝が続くので、ザブザブと水と戯れながら、水流の真ん中を攻めて行きます。涼しい!

ここしばらく、晴天続きで雨がほとんど降っていないため、水流はかなり少な目。とは言え、滝の飛沫と沢筋を流れる谷風でとても涼しくて快適でした。

六甲山地は、太古……恐竜たちが地上を闊歩していた時代(白亜紀)……に、地中の深いところでマグマがゆっくりと冷え固まってできた花崗岩が、長い年月をかけて地殻変動によって地表に押し上げられてできた山。非常にフリクションのいい岩質で、濡れていても滑りにくいのが特徴です。コケや藻が付着しているとその限りではないのですが、いつも水流に洗われているようなところは、滑りにくくて、楽しく登れます。難しくない小滝は全部登って来たのですが、ラスボス的に現れたこの滝は……。

高さは30mくらいありそう。傾斜も強いし、ちょっと登れる気がしません。しばらく飛沫の涼しさと水音を楽しみながら眺めて、右岸側から高巻きすることに。

巻き道もけっこう悪くて、傾斜の強い部分や不安定なトラバース気味のところなど、緊張を強いられるパートが続きます。
残置ロープがつけられているところもありますが、この系のロープは残存強度が不明なので、体重をかけて使うわけにはいきません。
沢の水もキノコもカラカラ
沢の源頭が近づくと、水もすっかり涸れてしまい、残念ながら沢登りパートは終了。沢用の足回りからふつうの登山用のシューズに履き替えます。そして、尾根を目指して登っていたら、巨大なキノコに出逢いましたよ。

美味しそうなんだけど……。 雨が降らないので、なんだか干しキノコっぽい感じになってます。かわいそう。尾根に乗って、そのままその尾根をくだって、元の杣谷堰堤付近へ下山。おつかれさまでした。このあたりへ降りてくると、神戸市灘区にある「水道筋商店街」が近いので、そちらで下山祝いをいたしましょう。

神戸って、餃子が美味しい店がとってもたくさんあるんです。コチラは水餃子も名物。美味しい餃子で栄養補給、山登りって、下山グルメがあるからこそがんばれるっていう部分もありますよね。