暑さ対策を施したテントに買い替える手もある
このほかテントの蒸れ・暑さ対策としては、テントそのものを見直す手もあります。最近は、暑さ対策を施したテントが登場しているので、そういった製品の情報を集めるのも有効です。
「例えば、テンマクデザインのテントでは、『TC』という生地を使っていて、遮光性と通気性に優れています」(中山さん)。テンマクデザインはWILD-1のプライベートブランドで、TC素材はポリエステルとコットンの混紡生地です。

実際にこのテントの中に入ると、かなり暗いので、遮光性の高さを実感できます。そのうえで、通気性も高いそうなので、暑さからしっかり守ってもらえそうです。ちなみに、防水加工ではないものの、素材の特性で防水の効果もあり、さらには焚き火の火の粉が当たっても穴があきにくいといったメリットもあるそうです。
日光や紫外線をしっかりカットしてくれるテントも
もうひとつ、「コールマンの『DR』(ダークルームテクノロジー)という生地が、日光を90%以上ブロックし、UV(紫外線)も99%以上カットします」(中山さん)。生地の内側に特殊なコーティングが施されていて、日差しが強い中でもテント内が暗く、涼しく保たれるそうです。

さらに、「リバーシブルファンベンチレーション」という専用の電動ファンを使ってテント内を涼しくするシステムも用意されているなど、暑さ対策もけっこう進んでいるんですね。
テント内の換気をよくすることが最も重要
このように、テントの蒸れ対策としては、できるだけ日差しを避けられる場所を選ぶこと、テント内に熱をこもらせないこと、そのために換気をよくすることが重要です。扇風機は必須アイテムと言えるでしょう。
一方で、ちょうどテントの買い替えを考えているなら、暑さ対策を施したタイプを候補に入れるのもアリです。最新のテント事情を知っておくことも、快適さを重視するうえでは必要ですね。いろいろと工夫をして、快適なテント環境を模索してみてください。
【取材協力】
WILD-1ゆめが丘ソラトス店(神奈川県横浜市泉区ゆめが丘31番地 ゆめが丘ソラトス1 2F)
https://www.wild1.co.jp/shop/yumegaoka/中山裕麻さん
【プロフィール】大型テントの設営、液体燃料のランタンなど手間のかかる作業が大好きというWILD-1のキャンプ担当。幼少期からキャンプに慣れ親しみ、最近は家族や友人とのグループキャンプを楽しんでいる。手芸が得意という一面も!