目的を分けて両者を使い分けるのがポイント
まず、「しっかり冷やしておきたいものはクーラーボックスに入れて保冷力をしっかりキープし、よく出し入れするものはクーラーバッグを使うようにして、目的を分けて使うと便利です」(中山さん)
例えば、夕食用の食材はクーラーボックスで安定して冷やしておき、行動の途中で飲んだり食べたりしたいものはクーラーバッグに入れておけば、食材も整理できますし、いろいろな意味で無駄がなさそうですね。
ただ、ファスナーをぐるっと回して開け閉めするタイプのクーラーバッグは、冷気が逃げやすいとのこと。「例えば、AO Coolersのクーラーバッグのように、ファスナーを左右に動かして開閉するタイプなら、出し入れもサッとできるので、冷気を逃がしにくいです」(中山さん)。このブランドは、保冷力も高いそうです。

2つに分けてあるとクルマに積むときにも融通が利く
また、クーラーボックスとクーラーバッグに2つに分けてあることで、クルマに積むときにも融通が利くというメリットがあります。
「大きなクーラーボックスが1個だと、クルマの荷台で必ず大きなスペースが取られてしまいますが、2つに分かれていれば、縦に積んだり横に並べたりも可能ですし、ひとつは荷台に、もうひとつは座席の足元にと、臨機応変にできるわけです」(中山さん)

クーラーバッグがあると日常的にも活用できる
このほか、クーラーバッグは、日常的に活用できるのも推しポイントです。「買い物のときにエコバッグとして使えば、冷蔵や冷凍食品の持ち運びに重宝します」(中山さん)。筆者も、休日の買い物ではクーラーバッグを食材の持ち運び用に使っていますが、袋よりも入れやすいので本当に重宝しています。
キャンプにしても日常にしても、暑い季節は食材が傷むリスクも高くなりますから、クーラーボックスやクーラーバッグを上手に活用することはとても重要です。効率的に保冷をして、また、2つのクーラーをうまく使い分けて、キャンプを快適に過ごしましょう。
【取材協力】
WILD-1ゆめが丘ソラトス店(神奈川県横浜市泉区ゆめが丘31番地 ゆめが丘ソラトス1 2F)
https://www.wild1.co.jp/shop/yumegaoka/中山裕麻さん
【プロフィール】大型テントの設営、液体燃料のランタンなど手間のかかる作業が大好きというWILD-1のキャンプ担当。幼少期からキャンプに慣れ親しみ、最近は家族や友人とのグループキャンプを楽しんでいる。手芸が得意という一面も!