きれいなストライプで見分ける【シラカシ】
公園や街路樹として広く植えられている常緑樹で、東日本では防風・防火林などにも利用されていました。西日本から東北地方まで広く分布する常緑樹です。近縁のアラカシやウラジロガシと似ていますが、ドングリの殻斗と葉で見分けます。ドングリは細長い形で、綺麗なストライプが入り、深めの殻斗が特徴的です。

葉は照葉で細長い楕円形で鋸歯がありません、近縁のウラジロガシとよく似た葉ですが、鋸歯がなく、葉裏が白くないのがシラカシです。樹皮は灰色~黒っぽい色をしていて、縦に皺が入ります。


渋みが少なくそのまま食べられるドングリ【スダジイ】
温暖な地域の公園や社寺林に多く植樹され、渋みが少なく食べられることで知られ、縄文時代から食べられていたそうで、生でも食べられますが炒ると美味しいそうです。家具や建築材などに利用されてきました。黒っぽい褐色をしたドングリは寝袋のように殻斗にすっぽり覆われていますが、落ちる頃になるとこの殻斗は不規則に裂け、クルクルと反り返ります。葉は細長く、鋸歯のある葉と無い葉が混じります。葉裏が金色に見えるのが特徴です。


樹皮の表面には、浅く細かい縦の筋が何本も入ります。成長とともにこの筋がよりはっきりとし、板目状にひび割れてくることがありますが、他のドングリの木と比べると、その割れ目は浅いのが特徴です。

上記では紹介できませんでしたが、この他にも少し大きめのミズナラや、ソバや朝顔の実によく似たイヌブナのドングリなどもおすすめです。ただしドングリを拾ったら要注意! 穴が空いていたら中に虫が入っていることがあるので、煮たり、冷凍後に乾燥するなどして処理してから保存して下さい。この秋は散歩の途中などで色々な種類のドングリを探してみて下さい。