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「日本三名瀑」はどこにある? 千年以上愛され続けた涼を感じられる絶景スポットの魅力とは

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover


海水浴や川での釣り、湖でボート漕ぎ……。水辺はどこも楽しいものですが、なかでも「滝」の魅力には独特なものがあるのではないでしょうか。切り立った崖から轟音と共に落ちる水しぶきは、リラックス効果のあるマイナスイオンがたっぷり含まれている上に迫力満点。今回は、観光スポットとしても人気の「日本三名瀑」の歴史や魅力についてご紹介します。

人々を引き付けてやまない滝の魅力

栃木県日光市にある「華厳の滝」は、1200年前に日光を開山した勝道上人が発見したと伝えられています。同地の中禅寺湖は男体山の噴火によってできた日本一標高が高い湖で、滝へと繋がる大谷川が唯一の流出口。さすがの水量と落差による勢いは華々しさと荘厳さに満ち、「華厳の滝」の名にふさわしい威容を誇ります。パワースポットとして知られているのも納得ですね。

夏の新緑や秋の紅葉はもちろんのこと、冬に滝が凍結することで見られる「ブルーアイス」の美しい色合いが人気を集めています。1931年に国の名勝に指定されており、見学用のエレベーターも完備。滝の美しさを間近で見られる絶景スポットまで運んでくれます。

直接見て飲める「神様」

2つめに紹介する「那智の滝」があるのは、和歌山県の那智勝浦町。熊野那智大社の別宮・飛瀧神社の御神体とされている名瀑で、つまりは「那智の滝」そのものが神様だということなのでしょう。別名を「一の瀧」といい、上流にある「二の瀧」「三の瀧」と合わせて「那智大滝」と呼ばれています。

水の落ち口から滝つぼまでは実に133メートルもあります。先に紹介した「華厳の滝」は流出元である湖の標高が日本一でしたが、「那智の滝」は落差が日本一。

毎秒約1トンもの水量が落下する様子は圧巻の一言しかありません。なお、飛瀧神社で受付をすれば、正面に設置された舞台から滝を眺められるだけでなく、滝つぼの水をいただくこともできます。延命長寿の効果ありとの言い伝えなので、ぜひ飲んでおきたいですね。