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自然と歴史を歩く旅! 日本全国に2万8000km以上が延びる「長距離自然歩道」の魅力とは

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover


ハイキングや自然の景色が好きな人なら、一度は歩いてみたい「自然歩道」。その名前から“ちょっとした散策路”をイメージするかもしれませんが、実は驚くほどのスケールで整備されているのをご存じでしょうか。「自然歩道」とは、昭和44年に現在の環境省が打ち出した「自然歩道構想」に基づいて、整備が進められてきたルート群のこと。日本全国に張り巡らされたその総延長は、なんと計画ベースで約2万8000kmにのぼります。今回はその中から代表的なルートをご紹介しましょう。

日本初の長距離自然歩道は「東海」ルート!

まずは、最初に整備された「東海長距離自然歩道」から。東京都八王子市の「明治の森高尾国定公園」から大阪府箕面市の「明治の森箕面国定公園」まで、11都府県をまたぐその長さはなんと1748kmにもおよびます。

太平洋ベルトの内陸を縫うように進み、歴史ある街や緑豊かな風景の中を歩けるよう設計されています。変化に富んだ地形や気候を楽しみながら、新たな発見に出会えるはず。一度に踏破するのは困難でも、区間を分けて楽しむのもおすすめですね。

関東一円をめぐる「首都圏長距離自然歩道」

続いては、関東圏で親しまれている「首都圏長距離自然歩道」。「関東ふれあいの道」とも呼ばれ、1都6県、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県──をぐるりと囲むように整備されています。

総延長は約1800kmで、起終点は東京都八王子市の梅の木平。高尾山や秩父、筑波山、三浦半島などの名所をはじめ、田園風景や歴史ある街並みも楽しめるルートです。アクセスしやすい区間が多く、自然と触れ合いながら地域の文化や暮らしを感じられる点も魅力の一つ。気軽に“旅気分”を味わいたい人の最初の一歩にもぴったりではないでしょうか。