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ただのお祭りじゃない! 歴史と迫力が融合した「日本三大奇祭」の魅力とは

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日本の全国各地で開催されている伝統的なお祭り。京都の祇園祭などの有名な祭りに比べ、ちょっと変わった雰囲気を持つのが「日本三大奇祭」です。その土地独特の風習や神事、そして想像を超えるような演出で観光客の注目を集めているこの三大奇祭。それぞれの奇祭を詳しく見ていきましょう。

人が巨木にまたがって坂を落ちる!? 諏訪の「御柱祭」

長野県の諏訪大社で7年に一度、寅年と申年に開催されるのが「御柱祭(おんばしらさい)」です。正式名称は「式年造営御柱大祭」といい、平安時代から続くとされる歴史ある神事。祭りは「山出し」と「里曳き」に分かれ、4月には山でご神木を伐採・運搬する「山出し」、5月には町を練り歩く「里曳き」をおこないます。

なかでも有名なのが「木落し(きおとし)」。氏子たちが巨木にまたがり、傾斜35度・長さ100メートルもの急坂を一気に滑り落ちるという迫力満点の神事です。巨木が傾斜を滑り落ちる際の振動や轟音、歓声と緊張感が入り混じる空気は、まさに現地でしか味わえない臨場感。見る人の心をつかんで離さない、大迫力の祭りです。

男鹿の「なまはげ柴灯まつり」

秋田県男鹿市で毎年2月におこなわれる「なまはげ柴灯(せど)まつり」は、ナマハゲが主役のイベント。真山神社の境内で柴灯火が焚かれるなか、鬼のような姿のナマハゲが舞う光景は圧巻です。

もともとは観光客向けに開催された祭りで、男鹿温泉郷の冬を盛り上げる目的があったのだとか。ナマハゲは秋田に古くから伝わる「来訪神」で、大晦日に「泣く子はいねがー!」と叫びながら家々を回る風習が有名ですよね。祭りではそれを間近で見られるとあって、国内外の観光客からも人気を集めています。