富士山の鎮火を祈る「吉田の火祭り」
山梨県富士吉田市で、毎年8月26日、27日に開催されるのが「吉田の火祭り(鎮火祭)」。北口本宮冨士浅間神社と諏訪神社の合同祭で、富士山の噴火を鎮める祈りが込められています。

とくに見ものなのが、26日の夜に市街地の通りに並べられた高さ3メートルの「大松明(おおたいまつ)」です。これに火が灯ると町は幻想的な赤い炎に包まれ、まるで火の川のように。勇壮な太鼓の響きとともに神輿が練り歩き、幻想と迫力が融合した日本独特の火の祭りを堪能できます。火を祀ることで火の神を鎮めるという、自然信仰が色濃く残る祭りですね。

ちょっと変わった祭りだからこそ、忘れられない思い出にもなる「日本三大奇祭」。ぜひ現地でその空気感を味わってみてはいかがでしょうか。