近年、自然と触れ合うアクティビティのひとつとしてアウトドア好きから注目を集めている「ツリーイング」。今回は、ただの木登りとは異なるツリーイングの魅力を紹介します。
樹上作業の技術から生まれたレクリエーション
ツリーイングとは、樹木医が樹上作業を安全におこなうために考案した木登りの技術をレクリエーション化したもの。1980年代前半、アメリカにおいて「ツリーマスタークライミングアカデミー(TMCA)」という団体が「ツリーイング」と命名しました。対象である木(Tree)に「ing」をつけた造語で、「木に登る~Climbing」「木から学ぶ~Learning」「お互いに共有する~Sharing」という3つのテーマが込められています。

ツリーイングの特徴は、自然への配慮と安全性の両立。木に負担がない方法でロープを取り付け、安全を確保しながら登っていきます。木に直接手足をかける昔ながらの木登りとは一線を画していると言えるでしょう。
簡単に登るコツは足の屈伸運動
ツリーイングの体験イベントは全国各地で開催されており、TMCAの公式ホームページなどから申し込みが可能。インストラクターの指導のもと、ヘルメットやハーネスを装着しておこなうため初心者でも安心して参加できます。木に登る時には、腕力よりも足の力を使うことが重要。屈伸運動を応用した登り方なので、小学生からでも楽しめるアクティビティとなっています。

野鳥が止まるほどの高さまで簡単に到達できる点もツリーイングの醍醐味。普段は見ることができない高所からの景色を、自分の力だけで体感できる達成感を味わえます。「ツリーボート」と呼ばれる専用のハンモックを使えば、木の上で昼寝をしたりコーヒーを飲んだり、さらに一晩を過ごすことも可能。樹上キャンプという非日常的な経験ができるのも魅力のひとつです。

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