身を守るためには防御姿勢をとる
しかし、もしクマと遭遇した場合は、身を守るためにできることはひとつ。膝を折って地面に伏せて、両手を合わせて首の後ろを守る防御姿勢をとることです。
クマは人を襲うとき、必ず頭部と顔を狙ってきます。これは受傷を最小限に食い止めるための姿勢で、背中にリュックを背負っていればなお防御になります。クマに鼻先で転がされないように、しっかりと地面に伏せてふんばります。

クマが人を威嚇するために立ち上がり、前脚を振り下ろすと、ちょうど頭部や顔になります。この一撃でかなりのダメージを受けることが多いのですが、次に素早く顔やわき腹などに噛みついてきます。
ツキノワグマとヒグマでは、ヒグマのほうが圧倒的に力が強いので、死亡や重症事故に至る可能性が高くなります。武器になるものを持っていたり、よほど腕に自信がない限り、直接対決は避けましょう。防御姿勢をとってクマが立ち去るまでやり過ごすのが、結果的には身を守ることにつながります。
<参考>
『ドキュメント クマから逃げのびた人々』(三才ブックス)
https://www.sansaibooks.co.jp/item/book/9845/

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