落ちてきたら絶対助からない圧倒される巨岩が累積
近年、登山道の整備をしてくださる方々がおられるようで、とても歩きやすくなったのですが、見上げるととてつもない巨岩がそそり立っています。

ココを通るたび、「今、地震が起きてあの岩が転がり落ちてきたら絶対助からないだろうな」と思います。まぁ、阪神大震災のときにもこの岩は動かなかったのですが。
ちょっとドキドキしながら、さらに登っていきます。手すりがないと登れないレベルの急な階段の上には、巨岩と祠が鎮座しています。

こちらは、「六甲比命大善神社」で、巨岩がご神体です。拝殿となっている小さな祠の裏手に回ると、ご神体を拝むことができます。神秘的な雰囲気が漂う比命さまにお詣りして、さらに階段を登ってきます。次に出てくるのは、巨大な恐竜の卵がまっぷたつに割れたような感じの岩。

インドの高僧・法道仙人がこの地で修行中、紫の雲に乗った毘沙門天を感得したとの伝説があり、「紫雲賀岩」という別名もあるようです。西向きになっているので、日没頃に来ると素敵かも……。
さらに上へと道は続いていて、登りきった尾根付近に、またしても不思議な形をした巨岩があります。

「仰臥岩」と呼ばれていて、確かに上で仰臥できそうな形状です。ココでヨガとか瞑想とかをやってみたいかも……? 裏側を覗いてみたら、小さな祠が3つ。

「佛眼上人」「熊野権現」「花山法皇」と刻まれています。古くから信仰されてきたもののようです。
まだまだほかにも巨岩が点在しているのですが、周囲は別荘街やレジャー施設。意外な場所にある、不思議なスポットなのです。
六甲山と言えば、近代登山発祥の地として知られ、近代以降の歴史しか注目されない傾向があるのですが、じつは古い歴史を秘めた山。現代的な施設の中に、このような場所がひっそりとあるのはとても面白いことだと思います。わかりにくい場所ですが、気になる方はぜひ訪れてみてください。

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