デカい岩が仙人の住処?
しばらく進むと、道の先にデカい岩が立ちふさがっている。これが仙人窟だったっけ……?

このエリアには、大きい岩が唐突にごろんと転がっているところがけっこうあります。いくつか「これか?」という岩があったのですが、とうとうそれっぽい岩の前に。元々は何かの石組みだったのかもしれませんが、地震で崩れたのか、長年の風化でこうなったのか。

そのへんはよくわからないけれど、地図に記載されている「仙人窟」の場所にあるので、きっとこれがそうなんでしょう。
修験道の山としての歴史があった
「ノースロード」とか「ダイヤモンドポイント」、「シェール道」とか、横文字地名が多い六甲山。明治以降に開発された部分ばかりが注目されがちですが、「天狗岩」とか「烏帽子岩」とか、いわくありげな地名も多く散見され、修験道の山としての歴史もあります。
このすぐ近くには「雲ヶ岩」「心経岩」などのパワースポットと言われている場所もあります。きっとここもかつては何か特別な場所だったのではないでしょうか(知らんけど)。
六甲山で「仙人」と言えば奈良朝時代にインドから渡来した高僧「法道仙人」が思い浮かぶのですが、関係があるのかないのか、現地に来てみても謎は解けませんでした。
謎は謎のままですが、とりあえず北側へ向かって下山します。踏み跡はかすかにあるけれど、転げ落ちそうな、ものすごい急傾斜でした。

下りきったあたりには水道施設があり、そこから先は道路が敷設されていました。最後はえんえんと林道を歩いて、ゴールの有馬口まで。

イベントが行われて華やかで、人も多くにぎやかなエリアから一転、誰にも会わない道なき道を辿った今回の山行。ある意味、とても六甲山らしいルートかもしれません。
「都市山」と呼ばれ、街の延長のような山上エリアも六甲山の顔のひとつだし、踏み跡もないようなヤブルートもまた六甲山。
まったく違う表情が楽しめるのは、とても面白いと思います。それにしても仙人窟っていったい何だったんだろう。知ってる人がいたら教えてください!

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