ソトラバ

それって遭難の第一歩かも? 「自分のペースでゆっくり行くから先に行ってて……!」は危険の兆候

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

声かけをして気遣いを

「待たせると迷惑をかけるから」とほかの人に気を遣う気持ちはわかりますが、仲間に先に行ってもらうということは、ハイリスクとされている「ソロ登山」と同じ状態になるということ。そこで何かトラブルが起きると。よけいに大きな迷惑をかけることになります。

足が攣った、シャリバテで動けない、だんだん足が上がらなくなってきた。山登りをしていると、いろいろなトラブルが起きるものですが、早めに対処して、大事に至らないようにするのが安全登山の第一歩。

ちょっとペースを落としてほしい、そろそろ休憩してほしい、そういうことを、気軽に言い合える間柄であることは、とても重要です。また、お互いに体調などに変化がないか、気遣いあうことも大切。

SNSで知り合った人と一緒に山に行くという話は近年よく聞きますが、「登山パーティ」は、SNSじゃない。リアルに現場でつながっている必要があります。基本的には、お互いに見える範囲、声をかければ聞こえる範囲にいるべきです。

もし、何かの事情でみんなからちょっと離れたいときには、必ず同行者に声をかけるようにしましょう。 メンバーが協力し合ってリスクを遠ざけることが、パーティを組む目的のひとつ。ソロ登山にはソロ登山の魅力がありますが、それはまた別の話で、パーティ登山の場合には、ひとりではぐれることのないよう気を付けてくださいね。