冬キャンプの寒さ対策として、暖房器具を使ったり、暖かいウェアを着こんだりすると思いますが、忘れてはならないのがテントの断熱です。せっかく身の回りを暖かくしても、テントに入ったとたんに冷えてしまったのでは意味がありません。これを防ぐには、テントの中に冷たい空気が入ってこないように、しっかりとガードすることが重要です。では、どんな対策をすればいいのか、アルペントーキョーの加藤祥太さんに教えていただきました。
床にマットを敷いて冷気をガッチリ防ぐ
テント内への冷気の侵入を防ぐことは、快適な睡眠のためにも欠かせません。「特に、地面から伝わる冷気を防ぎたいので、テントの床には必ずマットを敷きましょう」と加藤さんはアドバイスしてくれました。マットを敷くことで、地面と体との間にクッションができるので、冷気をカットできると同時に、地面の凸凹や石などの突起物からも守ってくれます。マットは必須のアイテムなのです。

銀色の面を上にして寝れば反射熱で温かい
マットには、主に折り畳みタイプと空気を入れて使うタイプとがあります。「折り畳みタイプはコンパクトにまとまるので、荷物を少なく抑えたい人にオススメです」(加藤さん)
折り畳みタイプは「クローズドセルマット」と呼ばれ、ポリエチレンなどの発泡素材が使われています。密閉された細かい気泡がたくさんあり、これらが断熱材の役割を果たし、地面からの冷気を防いでくれるのです。
片面が銀色にコーティングされていて、こちらの面が熱を反射します。「冬は銀色の面を上向きにして使うことで、反射熱によって体を温めてくれます。反対に、夏は銀色の面を下向きにすれば、地面からの熱を抑えられるんです」(加藤さん)。季節に合わせて使い分けることで、快適さが得られるわけですね。

自動で空気が入るタイプはクッション性も高い
もうひとつの空気を入れるタイプは、「インフレータブルマット」や「インフレーターマット」などと呼ばれています。内部にはウレタンフォームが入っていて、自動で空気が入り、膨らむしくみです。

「短時間で膨らむので手間がかからず、しかも10cmほどの厚さになるので、寝るときも快適です」(加藤さん)。クッション性が高いことで、地面の凸凹もしっかりと解消してくれます。
ただし、作りがしっかりしているぶん、収納サイズはやや大きめになります。また、収納する際は空気を抜くという手間もあります。それぞれのマットの使い勝手の違いを理解して、選択するといいでしょう。

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