2025年12月18日、三菱自動車工業株式会社は本社ショールームで新型デリカD:5を2026年1月9日に発売すると発表しました。2007年の誕生から19年目を迎える同社の象徴「デリカD:5」。自動車業界において19年というモデルサイクルは異例です。会見に登壇した加藤隆雄社長はこれを「19年目の進化」と呼び、この車が三菱自動車の国内反転攻勢における「キャプテン」だと、改めて位置づけました。

「どこへでも行ける」信頼を研ぎ澄ます最新の四輪制御
今回の改良の核心は、三菱が誇る四輪制御技術「S-AWC」のさらなる深化にあります。加藤社長は、デリカのような背の高いミニバンを雪道や悪路で「思い通りに、かつ楽しく曲がらせること」の難しさに触れつつ、それを実現した技術陣の意地を強調しました。

新たに採用された4つのドライブモードセレクターは、日常のECOモードから、過酷な砂利道(GRAVEL)や雪道(SNOW)までをカバー。自身がインドネシア駐在時代、デリカD:5で洪水や荒れた路面を難なく走り抜けた経験があり、そのときに得た「この車でなければならない」という信頼を、現代の技術でさらに研ぎ澄ませた。そう位置づける改良です。
「デリカ親子」が牽引する快進撃と市場の再評価
その信頼は市場の数字にも表れています。予約注文開始からわずか1ヶ月半で5000台を受注し、計画を大幅に上回っています。そして特筆すべきは、大ヒットを記録している「デリカミニ」との相乗効果。

デリカミニをきっかけにブランドに触れた顧客が、より本格的な性能を求めて「本家」であるD:5へステップアップする流れが鮮明になっています。
ギア感と先進性を高めた意匠、そして全方位の安全性能
D:5のエクステリアに目を向けると、新色の「ムーンストーングレーメタリック」を纏ったボディが、より立体的で力強い造形へと進化。ホイールアーチモールの追加や新デザインの18インチホイール、立体感のある前後バンパーの意匠により、道具としての「ギア感」も際立ちます。

いっぽうで室内には8インチのカラー液晶メーターやスウェード調素材を用いた上質なシートを採用。先進性とプレミアム感が同居する空間へと引き上げられました。安全面では自転車まで検知対象を広げた衝突被害軽減ブレーキ、画質を3倍に高めたマルチアラウンドモニターを搭載。改良の狙いが意匠と装備にも行き届いています。

加藤社長は最後に、この新型デリカD:5を2025年度末に向けた販売台数底上げの牽引役として「親分」「キャプテン」という言葉で表現し、スピーチを締めくくりました。19年目の改良を受けた新型は、その役割を担うモデルとして市場投入されます。
【詳しくはこちら】
◆新型デリカD:5 スペシャルサイト
https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/delica_d5/special/

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