ソトラバ

【連載コラム】聖地ヨセミテに魅せられて! vol.24 氷河ハイキングでオーロラも満喫したい! 未完のアラスカ旅

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温もりを感じさせる二階建てのログハウスで民泊

その日の宿は、公園内にあるログハウスの民泊。ここは、なんと日本人ご夫婦が住んでいる「ポツンと一軒家」で、草原越しにデナリ山がばっちり見える最高のロケーションです。ただ、この日は全然見えなかったので、写真でしっかり見せてもらいました。

大きな二階建てのログハウスは、ご夫婦が自分たちで建てたそうで、電気も水も自前で賄う完全なオフグリッド生活を送っていました。リビングのある二階には、大きな薪ストーブと調理用のストーブが置かれ、その温もりと、山の家特有の暖かい雰囲気が、まるで親戚の家を訪れたときのような安心感をくれました。

他にお客さんがいなかったので、ここに移住したきっかけ、ログハウスを建てたときの話、そしてアラスカでの厳しくも自由な暮らし等々、たくさん刺激になる話を聞くことができました。同じ日本で生まれ、こんな広大な場所で自分の力で自由に生きている人がいる事実に、なんだか心強く感じました。

絶景が連続する峠道のハッチャーズパス

ログハウスのご夫婦とお別れしてアンカレッジに戻る途中、友人のオススメでハッチャーズパスという峠道に立ち寄りました。壮大な緑の山々を縫って走る道は、どこを切り取っても絶景の連続です。意外にも人が多く賑わっていましたが、近くで大きなお祭りがあったようです。

しかし、このあたりから、アラスカの桁外れのスケールと、旅の緊張感が祟ったせいか、一気に体調が悪くなってしまい、止む無く後半の旅程や友人との再会も諦めることにしました。まだ氷河ハイキングも果たしていませんし、オーロラも見たい。アラスカの広大さと、そこで自由に生きる人々の姿は、再び私を呼び寄せています。この旅は、私の心の中で「未完」として残りました。また行かねばなりません。