近年、標高1000メートル未満の山へ登る「低山登山」が注目を集めています。手軽に楽しめる低山登山は、装備・宿泊費を節約できるのが大きなメリット。ソロで低山に挑む人も増えているようです。しかしソロ登山には、1人だからこそ気をつけなくてはならないことが盛り沢山。そこで今回は、ソロ登山の際に気をつけたいポイントと対処法を紹介していきたいと思います。
ソロ登山の魅力とリスク
歩く速度や休憩のタイミングなど、全てを自分で決められるソロ登山。マイペースに山と向き合えるのが大きな魅力です。計画から登山の全てを1人で成し遂げるため、無事登山を終えた時の達成感もひとしお。登山のスキルアップを見込めるのも嬉しいポイントですね。

一方でソロ登山には、「万が一滑落などの事故や遭難に遭ったとしても、誰にも気付いてもらえず自力で対処しなくてはならない」という大きなリスクも。警視庁によれば、令和6年の遭難者における死者・行方不明者の割合は、「ソロ登山で13.7%」とグループ登山より7.8%も多い結果に。ソロ登山をする際は、常にこのリスクを念頭に置く必要があります。
事前準備が「安全なソロ登山」を実現させる
より安全にソロ登山を楽しむため、まずは「どのルートで・何時頃に下山するのか」という登山計画を立てましょう。万が一の時も迅速に救助要請を出してもらえるよう、登山計画を家族や知人に共有しておくことも重要です。

地元警察などへ事前に登山届を提出できればより安心。予定時刻を過ぎても下山を確認できない場合は、警察主導で迅速な捜索・救助活動が開始されます。初手は届出内容に沿ったエリアから捜索が開始されるため、「登山届に記載されていないルートはなるべく通らない」ことを心がけましょう。

併せて、できる限り他の登山者が多い人気の山を選ぶのも重要なポイント。滑落・遭難の際も他の登山者に気付いてもらえる可能性が高く、ソロ登山最大の「助けてもらえない」リスクを軽減できます。

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