「奇勝」という言葉をご存じでしょうか。珍しく優れた景色を指す言葉で、奇景とも呼ばれます。今回は「日本三大奇勝」として知られる「耶馬渓」「寒霞渓」「妙義山」の魅力をご紹介します。
石門と大砲岩に出合う「妙義山」の岩景色
「妙義山(みょうぎさん)」は赤城山、榛名山とともに上毛三山に数えられる、群馬県を代表する山のひとつです。数百万年前の火山活動と長い侵食の作用によって生まれた険しい峰々は、古くから山岳信仰の対象として人々に親しまれてきました。

山中では「ローソク岩」や天然の岩の門のように見える「石門」など、迫力ある奇岩を数多く見ることができます。なかでも高所に突き出すようにたたずむ「大砲岩」は、自然が生んだとは思えないほどの造形美を見せてくれます。「石門」越しに「大砲岩」を望める撮影スポットもあり、現地を訪れた際はぜひ印象的な1枚を狙ってみてください。
空と海を見晴らす「寒霞渓」の大パノラマ
「寒霞渓(かんかけい)」は香川県の小豆島にある渓谷で、星ヶ城山系に広がる景勝地として知られています。古くから景勝地として親しまれ、1923年には「神懸山」として国の名勝に指定されました。さらに1934年に指定された瀬戸内海国立公園を代表する景勝地としても知られています。

四季折々の自然に加え「表12景・裏8景」と呼ばれる計20の見どころが大きな魅力です。「玉筍峰」「烏帽子岩」「松茸岩」など名前も姿も印象的な奇岩が点在しています。ロープウェイを利用すれば空、海、渓谷を一度に望む雄大な景色を気軽に楽しめます。
羅漢寺と青の洞門が語る「耶馬渓」の歳月
最後にご紹介する「耶馬渓(やばけい)」は、大分県北西部に広がる景勝地です。奇岩、断崖、岩峰、渓流が織りなす雄大な眺めは、神秘的という言葉がよく似合います。古くから信仰や文化とも結び付き、多くの人を魅了してきました。

耶馬渓の大きな特徴は自然の絶景のなかに人の営みが色濃く刻まれていることです。岩山に抱かれるように建つ「羅漢寺」には日本最古の石造五百羅漢像をはじめ、多くの石仏が残されています。「青の洞門」は禅海和尚が30年余りをかけて掘り進めた、手彫りのトンネルとして知られています。ノミの跡を今に残す岩肌の先には、耶馬渓を象徴する景観が広がります。
「日本三大奇勝」はいずれも気が遠くなるような長い年月のなかで形づくられてきた、奇跡のような景観です。だからこそ風化や自然環境の変化によって、いつまでも同じ姿のままで見られるとは限りません。はるかな時の流れに思いをはせながら、それぞれに異なる表情を見せる絶景を訪ねてみてはいかがでしょうか。
【詳しくはこちら】
◆下仁田町ホームページ(妙義山)
https://www.town.shimonita.lg.jp/kanko/m03/m05/07.html
◆寒霞渓ロープウェイ
https://www.kankakei.co.jp
◆中津耶馬溪観光協会
https://nakatsuyaba.com

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