山の天気は変わりやすいので、晴れていても、突然、大雨に遭遇することがあります。何の対策もしないでいると、自分だけではなく、バックパックの中もびしょ濡れになってしまいます。
バックパックの中には、食料や着替え、財布やクルマのキーなど大切なものが入っているはず。それらを雨からガッチリ守るためのノウハウを、登山のベテランであるアルペントーキョーの鈴木正志さんに教えてもらいました。
雨が降りそうになったらすぐに準備開始
登山のときの雨対策は、雨が降ってきてからでは間に合いません。街中なら、雨が降ってきたらとりあえず雨宿りができますが、山ではそうもいきません。そのため、「雨が降りそうだなと思ったらその時点で準備を始めることが大切です」(鈴木さん)
まずは、自分自身の対策です。レインウェアがバックパックの奥のほうにある場合は、サイドポケットなどから取り出しやすい位置に移動しておきましょう。中には、あらかじめレインウェアをバックパックの雨蓋に入れているという人もいるそうです。これならすぐに取り出せますね。

そして、「雨が少しでも降り始めたら、早めにレインウェアを着用してください」(鈴木さん)。同時に、バックパックにもレインカバーをかぶせておきましょう。

着替えなどは事前に防水性の高い袋に入れておく
バックパックの中身については、現場ではどうしようもないので、事前にしっかりと準備しておくことが重要です。たとえば、着替えが濡れてしまっては着替えの意味がないので、防水性の高い袋に入れて保護しておきます。

また、お弁当や行動食などの食料も、濡れてしまっては台無しです。食品用の密閉袋に入れておいたり、防水加工された弁当箱を活用したりといった対策を取っておきましょう。