アウトドアショップには「サバイバルシート」や「エマージェンシーブランケット」などと呼ばれるアイテムが販売されています。その名前から非常時に役立つらしいということは伝わりますが、実際どうやって使うものなのか、いまひとつわかりにくいかもしれません。
ショップでは防災アイテムとして展示している場合もあり、ますますその活用方法が気になります。そこで、「WILD-1ゆめが丘ソラトス店」のキャンプ担当、中山裕麻さんに、サバイバルシートの使い方を教えていただきました。
保温効果が高いのがサバイバルシートの利点
そもそもサバイバルシートというのは、どういったアイテムなんでしょうか。「一般的にサバイバルシートと呼ばれているのは、ポリエステルなどの素材にアルミのコーティングをしたものです。一番の役割としては『保温』が挙げられます」と中山さん。
昨今は猛暑の日が多いので、「保温」と言われてもピンとこないかもしれませんが、山で遭難したときや災害が起こったときなど、季節や場所によっては夜間に大きく冷え込むおそれがあります。「そういったときにサバイバルシートがあれば、寒さから体を守ってくれるんです」(中山さん)
要するに、サバイバルシートは、非常時でも体調を崩さないように体を保護してくれるアイテムということですね。

シルバーの面にくるまれば寒さがしのげる
サバイバルシートは一般的に片面が蛍光色、もう片面がシルバー色となっているものが多いです。「日傘などにも使われているように、シルバーは光や熱を反射してくれます。つまり、このシルバー面を内側にして体に巻けば、自分の熱を反射して、自分の熱で保温できるわけです」(中山さん)
なるほど、使い方もとてもシンプルですね。大きなサイズのシートなら、2〜3人でくるまることもできます。「もう一方の蛍光色の面は、いわゆるエマージェンシーカラーです。とても目立つ色なので、万が一、遭難したときなどに救助を待つ際の目印にもなりやすいです」(中山さん)
