ソトラバ

フィールドにはいつもクマがいる! 誤って遭遇しないための予備知識とその対策方法とは

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

  • 親子グマ
  • 山道
  • キャンプ場
  • クマの足跡
  • ヒグマノート
  • 『クマ逃げ』書影

2025(令和7)年8月14日、北海道斜里町・羅臼岳で26歳の男性登山者が命を落とした事故は今も全国に衝撃を与えています。翌日には青森県の山中で、水質調査をしていた40代の男性が襲われるなどアウトドアにおいては山奥ばかりではなく、キャンプ場などいつどこでクマに遭遇するかわからない状況といえるでしょう。

アウトドアにおいてもっとも危険度が高くなるクマとの「バッタリ遭遇」を回避するため、『ドキュメント クマから逃げのびた人々』(三才ブックス)より、「クマに出遭わない」基礎知識をおさらいしましょう。

クマの姿がわかりづらい山中での「バッタリ遭遇」を避けるべし

クマは本来、臆病で人を避ける動物です。人がアウトドアのフィールドで楽しむ前提として「クマの棲息地へ人間がお邪魔する」というスタンスを忘れてはいけないでしょう。人を怖がるクマに対して、自分たちの存在を先にクマに知らせることが大切です。

見通しの悪い場所や、山菜採りに夢中になっているうち、クマに近づきすぎてしまい、「バッタリ遭遇」「鉢合わせ」をしてしまうと、クマも驚き思わず防御的な攻撃で人に危害を加えてしまうこともあります。

山道

お出かけ前にクマの出没情報をチェック!

まず出かける前には、目的地となるエリアのクマ出没状況を調べましょう。各自治体の情報ページほか、たとえば東京都の「TOKYOくまっぷ」や秋田県の「クマダス」、北海道の「ひぐまっぷ」などを見て、直近の情報をチェック。

また、キャンプ場などの場合はHPを見たり、直接管理者に連絡をとるなどして安全度を知っておくことは大切です。システムによっては登録後、リアルタイムで出没状況をメール配信で受け取ることもできます。そして、人を襲ったクマが駆除されていない場合、その周辺にまた当該グマが現れる可能性もあるので、クマ関連の事故のニュースにもアンテナを張っておきましょう。