中部地方屈指の人気エリア「立山黒部アルペンルート」。標高3000m級の山々が連なる北アルプスを貫くこのルートは、世界でも有数の山岳観光ルートとして多くの人々に親しまれています。一体どんな見どころがあるのか、その魅力を詳しくご紹介しましょう。
装備なしでアクセスOK! 乗り物でめぐる雲上の絶景ルート
立山黒部アルペンルートは、富山県と長野県を結ぶ全長37.2kmの山岳ルート。ほぼ全区間が中部山岳国立公園内にあり、最大高低差は1975mという贅沢なスケールを誇ります。北アルプスの雄大な景観を眺めながら、乗り物でゆっくりと標高を上げていくのがこのルートの大きな特徴です。

起点は富山県側が立山駅、長野県側が扇沢駅。ルート上には、ケーブルカー(2カ所)、高原バス、ロープウェイ、電気バスなど多彩な乗り物が揃っており、移動そのものが楽しいアクティビティに。特別な装備がなくても、誰でも気軽にアクセスできるのも嬉しいポイントです。
見逃せない立山の絶景スポットとは?
立山黒部アルペンルートを代表する人気スポットが、日本最大のアーチ式ダム「黒部ダム」。6月下旬から10月中旬にかけて実施される観光放水では、毎秒10t以上もの水が一気に放たれます。轟音とともに空へ舞い上がる水しぶきの迫力には、圧倒されること間違いありません。

また、ルートの中心地点にある室堂ターミナルから徒歩15分の場所にある「みくりが池」も見逃せないスポット。晴れた日には水面に立山連峰がくっきりと映り込み、まるで絵画のような絶景が広がります。

運が良ければ、国の天然記念物・ライチョウが姿を見せてくれることも。標高約2400mの静寂に包まれながら、立山の自然美にじっくり浸ってみてはいかがでしょうか。
