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お出かけ前に出没マップを必ずチェック! クマに遭うリスクを事前に減らすための対策とは

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冬眠に入る前の重要な栄養素であるどんぐりが大凶作。この秋はたくさんのクマが、山を下り、人里近くに出没しています。『ドキュメント クマから逃げのびた人々』(三才ブックス)でも、クマに襲われた方の実体験が掲載されていますが、意外と頻繁に行っていて慣れている場所で襲われることも多いのです。2025(令和7)年、死亡事故は過去最悪の人数となっています。

自治体はクマ警報やクマ注意報を出し、住民に呼びかける機会が増えています。出かける先のクマ出没最新状況を知るには、自治体などが運営する出没マップが便利。ぜひチェックしてからお出かけを!

公開中の市町村の情報を見ることができる北海道の「ひぐまっぷ」

クマ出没マップは、自治体や専門機関などが運営するサイトで、クマの目撃情報や足跡や糞、食痕、また人身被害の発生場所など、GIS(地理情報システム)を使うなどして、地図上にプロットしたものです。ピンをクリックすると、目撃日時や場所など、詳細情報を読むことができ、ピンの色で直近から過去3カ月の情報を分けているものもあります。

とくに出没が多い北海道(ヒグマ)と東北地方(ツキノワグマ)のものをご紹介しましょう。北海道は「ひぐまっぷ」と、道が運営するヒグマ出没情報で、エリアをクリックして最新状況を確かめることができますが、一部の自治体では出没情報を公開していないところもあります。東北地方6県でも、同様にそれぞれの県でサイトを公開しています。

マップ見本

九州以南はツキノワグマが棲息していない

四国ではツキノワグマがほとんど棲息していないとはいえ、高知県と徳島県の県境付近で目撃情報は報告されています。マップの運営はされていませんが自治体のHPに随時情報は掲載されています。また九州地方はツキノワグマが棲息していないため、情報は公開されていません。

一方、大都会の東京をはじめ、関東圏においてもクマの出没は増えています。東京都では、2024(令和6)年から「TOKYOくまっぷ」を運用しており、主に奥多摩や八王子エリアでの出没情報が多数確認できます。

クマ注意

「TOKYOくまっぷ」は、直接の目撃情報のほか、設置したセンサーカメラの情報も含んでおり、それが必ずしもクマではない場合もあるので、キャンプ場や自治体のHPなどのダブルチェックをしておくとより安心です。

また「秩父札所めぐり」で知られる埼玉県秩父市では、クマの出没情報をまとめた「熊出没情報くまっぷ」を公開していて、巡礼者に安全確保を呼びかけています。札所寺院を赤い旗で、巡礼道を青い線で表記。マップに点在する34カ所の観音霊場の位置がわかりやすくなっています。

札所寺院