ガチの雪山じゃなくて、ちょっとお気軽に雪の中を歩きたい。でも関西ではまだまだ雪が降る季節じゃない。だったら、一足先に銀世界になっていそうなところへいけばいいんじゃない? ってワケで、蕎麦好きの筆者は、ちょうど新蕎麦が出回っている時期に合わせて、北信方面へスノーハイク&新蕎麦ツアーに行くことにしました。
鳥系列車「サンダーバード」→「はくたか」で上越へ
大阪駅から特急列車「サンダーバード」に乗り込み、敦賀へ向かいます。北陸方面への旅は超久々で、かつてサンダーバードが富山まで走っていた時代以来。近年北陸新幹線が敦賀まで延伸したため、サンダーバードは敦賀が終点になってしまいました。

乗り換えが必要になって、面倒くさい。しかも、敦賀の駅はかなり広くて、在来線から新幹線の乗り換えがたいへん。

新幹線駅併設になって初めての敦賀駅! 記憶にある、ちょっと古びた小さな駅、の面影はどこにもなく、非常に広大なコンコースに圧倒されました。

「はくたか」の行先表示が「東京行き」。京阪神に住んでるヒトからすると、敦賀経由で東京に行くとかふつうはありえないんですが、「寝過ごしたら東京へ連れて行かれてしまうで!」と警戒しつつ(?)、上越妙高駅で無事下車。
雪国に降り立ったら出迎えてくれたのは時雨空と虹
関西を出発したときは、すっきりとした晴天だったのですが、上越は時雨模様。移動中に立ち寄った道の駅で、ふと空を見るときれいな虹が出てました。

寒々しい空模様だったけど、きれいな青空に虹までかかって、旅気分も盛り上がります。とは言え、冬も温暖な関西と違って、さすが信州は寒い。まずは温泉で温まらなければ。

個人的に大好きな温泉、野沢温泉へ。湯けむりがあがる温泉街を歩きます。奈良時代の高僧、行基菩薩によって発見されたと伝わる野沢温泉には、30もの源泉とたくさんの外湯があって、湯めぐりが楽しめます。
「麻釜」という外湯に来てみたら、入り口の脇に大量の菜っ葉がフォークリフトで運ばれてきました。野沢菜漬けにする野沢菜ですね。温泉のお湯で湯通しするのかな。

初日は温泉でマッタリして移動の疲れをいやし、翌朝一番で志賀高原へ。途中で、滝が見える展望台に寄り道。志賀高原最大の滝「澗満滝」が遠望できるのです。落差107mの迫力ある滝ですが、それよりも稜線に近い山肌が霧氷で白くなっているのにびっくり。高いところは雪景色になってること間違いなし!

少し標高が上がると、オレンジに紅葉したカラマツが霧氷でうっすら白くなっていて幻想的な美しさ。前夜にかなり冷え込んだようで、秋と冬が同居した、ちょっと珍しい景色を見ることができました。

積もりたてフカフカの真っ白な新雪の世界!
昨日の時雨空、標高の高いところは雪だったようで、駐車場からいきなり雪道! 念のため、滑り止めのチェーンスパイクも携行して、いよいよシーズン初のスノーハイクへ出発です。

今回は、神秘的なエメラルドグリーンの美しい池、「大沼池」を見に行く計画です。ほぼ林道歩きなので、緊張感はゼロ。積雪量も10cm以下で、地形的にも雪崩の心配は皆無。お気楽モードで雪を楽しみます。でも、クマには注意。鈴を鳴らしながら、時折笛も吹きながら進みます。ふと足元を見ると、降りたてのふかふか雪の上に、かわいらしい足跡が!

地域によりますが、雪の山ではよく生き物たちの活動の痕跡が見られます。「アニマルトラッキング」と言って、観察するといろんなことがわかって楽しいものです。この足跡は、ウサギちゃん。ふたつ横並びになった大きい方の足跡が後ろ脚、ちょっと斜めにずれてふたつついている小さい方が前脚です。よく見ると可愛らしい肉球も観察できますよ。
この足跡は、右側から左側へと跳ねたもの、ウサギの足跡は、前脚の先に後ろ脚の足跡がつくのです。
道を横切ったのかと思いきや、足跡をたどっていくと、ずーっと林道を歩いたようです。しばらくはウサギさんの足跡をたどりながら進みました。
道の片側が崖になっていて、水が沁み出す場所なのか、岩の表面を氷が覆っていて、つららがたくさんできてました。透き通った氷の針をちょっと折らせてもらって、かじってみたら冷たくて美味しかったです。

雪道を歩き始めてから1時間ちょい。目指す大沼池の入り口に到着しました。

ココから少し進むと、エメラルドグリーンの池があるのですが、池を見に行く前に、ちょっと休憩してあたたかい飲み物を。

テルモス(保温ボトル)に熱湯を入れて持って来て、フリーズドライのおしるこなどを溶かして飲むと、カラダが芯から温まるのでスノーハイクのお供にはぴったり。

記事一覧
キャンプ場を探す
ショッピング