ソトラバ

急勾配トップは烏帽子岳! 登山好きが憧れる「日本三大急登」の魅力とは

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover


ひたすら続く急勾配の登り坂。そんな「日本三大急登」として特に有名なのが、谷川岳の西黒尾根、甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根、烏帽子岳のブナ立尾根の3つです。修行のように過酷な道のりですが、登り切った山頂から見える景色はまた別格。過酷な山の見せる華やかな一面も見逃せません。本記事では、「日本三大急登」の魅力に迫っていきます。

日本アルプスに匹敵する美しいパノラマ

群馬県に位置する谷川岳は、山々の連なる谷川連峰の中心的存在。日本屈指の岩場としても知られており、標高1977mながら3000m級の日本アルプスに匹敵する素晴らしいパノラマを誇ります。

谷川岳にはロープウェイがありますが、「日本三大急登」である西黒尾根はロープウェイを使わずに山頂を目指すコース。途中から急な登りや鎖場が現れるので、気を引き締めて登りましょう。

黒部尾根は標高差2200mのロングクライム

山梨県にある甲斐駒ヶ岳は、南アルプス・赤石山脈の北端に位置する標高2967mの山。なだらかな稜線の多い南アルプスのなかでは珍しく、険しい独立峰のような姿が特徴です。北沢峠からのルートが有名ですが、反対側の北杜市側から登るのが黒部尾根を通る伝統的な登山道。標高差は2200mあり、神仏信仰のあった修行道としての歴史を感じられる、険しい道が続きます。

高さのある梯子や鎖場が多く、「刃渡り」と呼ばれる断崖絶壁の一枚岩を渡る難所も。危険な箇所が多い上級者向けコースですが、苦労してたどり着く花崗岩の白い砂が堆積した山頂付近では、運が良ければライチョウに出会えるかもしれません。