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「もしも」の遭遇に備える! ピンポイント噴射で距離を保つ新型熊よけスプレーの実力とは

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近年、ニュースを騒がせている「アーバン・ベア(市街地に出没する熊)」の問題。かつては深い山の奥だけの話だった熊被害が、いまや住宅地や通学路、農地といった私たちの生活圏にまで及んでいます。

こうした状況を受け、生活用品の企画・販売を行うFujikon corporation(福井県鯖江市)が、ベストセラーとなっている「熊よけスプレー」のラインナップを拡充。従来の「拡散タイプ」に加え、より遠距離から熊を制圧できる「直撃タイプ」を新たに投入。2026年1月14日より順次発送が開始されるこの新製品は、登山者だけでなく地域住民にとっても心強い「お守り」以上の存在となりそうです。

遠距離からピンポイントで狙う!

今回追加された「直撃タイプ(180ml)」は、これまでの防衛思想を一歩進めた製品です。最大の特長は、噴射剤に窒素ガスを採用した点にあります。これにより、風の影響を最小限に抑えつつ、遠方にいる熊に対してピンポイントで成分を届けることが可能になりました。

熊が至近距離まで接近する前に、物理的な距離を保った状態で対処できるため、心理的な安心感も格段に高まります。

粘膜を刺激する「高濃度カプサイシン2%」

成分には、天然唐辛子由来の高濃度カプサイシンを2%以上配合。熊の非常に鋭敏な嗅覚と粘膜に強烈な刺激を与えることで、攻撃意欲を削ぎ、その場から退散させます。社内スタッフによる厳格な噴射テストを経て開発されたその威力は、不意の遭遇時における「最後の砦」として十分な信頼性を備えています。

状況に合わせて使い分ける2つのラインナップ

Fujikonは、今回の新製品投入により、状況に応じた「選べる対策」を提案しています。直撃タイプは遠距離からの先制防衛に、登山、ハイキング、キャンプといったレジャーだけでなく、農作業や林業など、視界が開けた場所で熊の接近をいち早く察知できるシーンに最適です。

また、拡散タイプは接近回避のカーテンとなり、従来のLPガスを使用した「拡散タイプ」は、成分をその場に停滞させて「刺激の幕」を作ることに長けています。茂みの多い場所や、万が一至近距離で遭遇してしまった際、自分の周りにバリアを張るような使い方が有効です。携帯に便利な100mlと、安心の200mlが用意されています。

「備える防災」として4年の長期保存と多用途性を実現

この製品のもう一つの強みは、製造から約4年という長期保存が可能な点です。単なるアウトドア用品の枠を超え、自治体や地域団体、防災担当者による「備蓄用防護装備」としての導入も想定されています。通学路の見守りや散歩コースの自衛、さらには自治体による住民への貸出用など、コミュニティ全体で熊の脅威に立ち向かうためのインフラとなり得ます。

自分の身は自分で守る! 新時代の「安全習慣」へ

熊との共生が問われる現代において、遭遇を未然に防ぐ努力はもちろん、遭遇してしまった際の「具体的な対抗手段」を持っておくことは、現代を生きる私たちの新しい安全マナーと言えるかもしれません。

「熊撃退長距離砲スプレー」という頼もしい名を与えられた直撃タイプは、税込3,278円。この一缶が、あなたと大切な家族の日常を守る、確かな盾となります。春の山菜採りやレジャーシーズンが本格化する前に、足元を支えるシューズと同じくらい重要な「身を守る装備」を見直してみてはいかがでしょうか。