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サブバッテリーはもういらない! KIA「PV5」ベースの次世代EVキャンパーが変える「車中泊の未来」とは

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キャンピングカーの旅において、常にユーザーを悩ませてきたのが「電力」の壁です。夏の夜にエアコンを一晩中つけたい、旅先でも家と同じように電子レンジやIHを使いたい——。こうした願いを叶えるため、これまでは重く高価な「サブバッテリー」を後付けし、常に残量を気にする必要がありました。

しかし、2026年、その常識が根底から覆ります。 総合キャンピングカーメーカーのLACホールディングスは、韓国・KIA(キア)社の次世代電動モビリティ「PV5」をベースにした『LAC EV CAMPER』を発表。71.2kWhという、従来のサブバッテリーの数十倍に相当する巨大なエネルギーを積み込んだこの一台が、1月30日(金)より幕張メッセで開催される「ジャパンキャンピングカーショー2026」にて日本初公開されます。

「走る蓄電池」が実現するストレスフリーな滞在体験

「LAC EV CAMPER」の最大の特徴は、EV(電気自動車)ならではの圧倒的な蓄電容量をそのまま生活用電力として活用できる点にあります。ベース車両の「PV5」ロングレンジモデルには、71.2kWhの大容量バッテリーが搭載されています。

これは、一般的なキャンピングカーに搭載されるディープサイクルバッテリーの数十倍、家庭用蓄電池と比較しても遜色ない容量です。 冷暖房やインバーターが車両システムに統合されているため、後付けの装備に頼ることなく、スイッチひとつで「一晩中エアコン使い放題」という、かつてない快適性を実現しました。

家電をフル活用できる1,500Wの外部給電

車内には最大1,500W対応のコンセントを複数備え、電子レンジ、ドライヤー、IHクッキングヒーターといった高出力家電が同時に使用可能。さらに、車外へも電力を供給できる外部給電システムを搭載しており、キャンプサイト全体を電化する「ベースキャンプ」としての役割も果たします。

ライフスタイルに合わせた2つのコンセプト

今回のジャパンキャンピングカーショーでは、用途の異なる2つのモデルが披露されます。「LAC EV CAMPER P(パッセンジャーベース)」は、「停まる(泊まる)ことで、価値が生まれる」 少人数での快適な滞在に特化したモデルです。純正シートの利便性を活かしつつ、リアには広大なベッドと電子レンジを配備。

EVらしい清潔感のあるインテリアで、「景色の良い場所で過ごす時間の質」を大切にするユーザーに向けた一台です。また、「LAC EV CAMPER C(カーゴベース・プロトタイプ)」は「タフで機能的な動く秘密基地」 趣味の道具を最大限に積み込めるよう設計されたプロトタイプモデルであり、大容量の積載スペースと安定した電力を融合させ、場所を選ばず趣味に没頭できる、アクティブ派のためのモバイルベースです。

「脱炭素」時代の新しいラグジュアリー

世界的に環境意識が高まるなか、レジャーの世界でも「静寂」と「クリーン」が新しい価値基準となっています。EVベースであるため、エンジン音がなく走行中の会話が驚くほどクリアです。深夜、早朝のキャンプ場移動でも周囲に気兼ねする必要がありません。

また、火気を使用せず、IHや電気ポットで調理を完結。燃料補充の手間がなく、車内の空気もクリーンに保たれます。もちろん、排ガスを出さない100%電気走行により、自然豊かな国立公園やキャンプ場を、より美しく守りながら旅することができます。

災害時のインフラとしての価値

「LAC EV CAMPER」は、レジャー以外のシーンでも強力な威力を発揮します。 災害による停電時、71.2kWhのバッテリーは数日分の家庭用電力をまかなえる「非常用電源」へと変貌します。スマートフォンの充電から、暑さ・寒さをしのぐための空調管理まで。移動できる避難所として、自治体や企業のBCP(事業継続計画)対策としても高い注目を集めています。

自由の拡張はEVから始まる

「キャンピングカーの未来は、間違いなくEVにある」 LACホールディングスの山田秀明社長が語るように、この車両は単なる移動手段の電動化ではなく、キャンプにおける「自由」の拡張です。電気を我慢しないことが、旅をどれほど豊かに、軽やかにするか。

1月30日から開幕する「ジャパンキャンピングカーショー2026」。幕張メッセのホール4(S-40)で、あなたの目で、その「未来」を確かめてください。