夜の高尾山で空飛ぶ姿を目の当たりに!「はじめよう!! 高尾山でムササビ観察会」参加ルポ【関東エリア】

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  • 夜空を滑空するムササビ
  • ムササビ観察の様子
  • 観察ポイントでムササビを待つ参加者
  • ムササビが巣にする樹洞
  • ムササビに優しい赤いライト
  • 巣穴から外を覗くムササビ

ムササビは見た目が可愛く、近年観察ツアーの数が増えていることもあり人気が高まっています。とくに高尾山は東京都内からクルマでも公共交通機関でもアクセスしやすく、ムササビ観察の絶好のポイント。

高尾周辺に在住する筆者は、子供の頃、夕暮れ時に何回か見たことがありますが、その姿は風を受けて滑空する座布団のようで、その大きさから観察がしやすいのもおすすめポイントです。

今回ウン10年ぶりにムササビを生で見たくなり、御岳ビジターセンターや高尾ビジターセンターの解説員を務めたこともあり、現在、川と森の案内人として活躍する自然ガイドの宮田浩さんが主催する「はじめよう!! 高尾山でムササビ観察会」に参加してきました。

そもそもムササビってどんな生き物?

ムササビは大きさや巣の場所などから比較的観察しやすいのですが、やはりそこは野生動物。素人がやみくもに探しても見つけることが難しいので、まずは室内レクチャーで写真や動画を見ながらムササビについてのあれこれを学びました。

北海道、沖縄など千葉県を除く日本各地の樹洞や、ムササビのために設置した巣箱などに住み樹上で生活。例外を除いては樹下に降りることはなく、時々顔を出す事がありますが昼間は巣の中で寝ていて、夜になると餌を求めて前足と後ろ足の間についた飛膜で木から木へ飛び移って移動します。

レクチャーでは、観察を行う上で大切なことも教えてもらいました。特に注意すべきは、夜行性の動物を観察する際は、白い光をそのまま当ててはいけないこと。直接白い光を当てると目が眩んでしまい、その間、天敵が近づいてきても気づかない、という危険にさらされてしまうそうです。

また、観察方法によっては繁殖に影響もあることや、あまり光を当てすぎないよう説明がありました。

ムササビとモモンガは近縁のため、度々混同されますが、その違いについてもレクチャーで教えてもらいました。一番わかりやすいのは大きさだそうで、同じ大きさの巣穴に入っている様子の写真も見せて頂きました。また、ムササビは顔のフチに白い線が入っているので、その点もモモンガとの見分けに役立ちます。


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