ソトラバ

国宝「姫路城」が眺められる播州の低山へ! 播州平野に佇むお手軽ミニアルプス縦走を歩く

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

存在感ある岩場が次々に現れるメインゾーンへ

山崎山からしばらく進み、名もなき小ピークを3つほど越えるといよいよ苫編アルプスの名のもとになった苫編山ですが、その手前で巨大な一枚岩が目の前に広がります。

岩尾根

まるで竜の背のような感じの岩場で、歩くのが楽しい! フリクションのいい岩の感触を足で楽しみながら山頂へ。周囲をすべて市街地に囲まれた狭い山域ですが、野生動物も生息しているようで、目の前をシカが数頭駆け抜けていくのが見えました。

さらに名もなき山をいくつか越えて、「井ノ口山」へ。北上するほど山の標高が少しずつ高くなるのですが、ココで165mほど。

山頂は眺望がまったくないものの、少し東側へそれたところにビュースポットがあり、近年インスタ映えすると人気のハート型の岩が鎮座していました。

ハートの岩

じつは、この山の真下には、山陽新幹線のトンネルが通っています。さらに、下ったり登ったりを何度か繰り返し、いよいよ標高200m、この山域で一番高い(!)山、「籾取山」へ。姫路ミニアルプスの最高峰です。

籾取山

山頂部はやっぱり岩! このピークには三角点があります。しばらく進むと、南西側の景色が見える場所に出ました。南北に流れる夢前川と、先ほど越えて来た井ノ口山の下を通る山陽新幹線がクロスしています。

その後ろ側の山は京見山。足元の岩に矢穴が開いているのも面白い。ココから石材を切り出そうとしたのでしょうか。

矢穴のある岩場

縦走最後の山は、「鬢櫛山(びんぐしやま)」。なんとなく読めるけど、手で書ける気がしない字ですね。このあたりからは、姫路市街地の中心部がよく見えています。ちょっとビル群に埋もれてわかりにくいのですが、〝白鷺城〟の別名もある国宝で世界遺産にも登録されている姫路城も見えています。

東側の景色

山名札がついている山だけで5山、名もなき小ピークを加えると10山くらいは越えて来ました。距離約5.7km、所要時間は2時間半くらいのお手軽ミニアルプスは景色もよくて、とても楽しかったです。

下山口は、姫路駅から姫新線で一駅の播磨高岡駅のすぐ近く。南北に伸びる山塊の両端が、いずれも駅に近くて、交通アクセスがよいのも魅力です。さて、下山後のお楽しみ、下山メシは地元で古くから親しまれてきたファミリー中華の名店「中華飯店てんじく」へ。

餃子

ちょっとレトロな雰囲気が漂う町中華の店なのですが、メニューが非常に多彩。大勢できたらいろいろ食べられるのになぁと思いつつ、「日本最強」(?)という触れ込みの餃子を。焼き餃子はもちろん定番ですが、水餃子も種類がいろいろあって迷ってしまいます。

神戸も餃子が美味しい店が多いのですが、姫路にも餃子の名店がたくさん。下山ビールをより美味しくする最強の下山メシは餃子ではないかと個人的には思っています。